2004/05/04(Tue)

 さて、いよいよフル稼働できる最終日となってしまった。ラナケインに負けないぐらいの勢いで一秒でも早く朝食へ向かう。
 “KOSSAR’S BIALYS”はビエリーなるパンの店。

 ビエリーはポーランドで産まれたパンで、ベーグルと同じくユダヤ人によってNYに持ち込まれたものだ。なので、この店でもベーグルが売っている。とはいえ、ビエリーが食べたいんじゃぁ!ということで、ビエリー1個(50セント)を購入。ただ、この店のオバちゃんはちょっと怖い・・・。
 そして上の店の並びにあるのが、もう日本でもおなじみになってしまった“DOUGHNUT PLANT”。ガラス越しに見える木村屋総本店とか書いてありそうなケースが、プラントらしさをかもしだしている。

 店内は本気で小さい。レジの横にこんな感じでドーナツやらシナモンバンズが売っている。ドーナツは1個2ドル。日本だと確か280円なので、微妙に安い。ある意味タックスヘイブンだ。

 で、買ったのがこれ。ちなみに、撮影場所は店のそばにあるマンション専用と思われる公園。

 左上からDOUGHNUT PLANTで買ったパイナップルココナッツジュース、チョコレート、バニラビーンズ、そして、KOSSAR’S BIALYSで買ったビエリー。まず、ビエリーから食べたが、基本的に味は薄い。どうやら、スープに浸したりくぼみにトッピングして食べるものらしく(くぼみにはすでにケシの実が入っているが)、そのままで食べると「ディスイズパン」という感じ。
 次にバニラビーンズドーナツ。うんめぇぇぇぇ!外の軽いフィリングの歯ざわりの次にくるふんわりした生地。そして全体の甘さ。何とも言えない。正直、あと5個は食べれた。次にチョコレート。これもうんめぇぇ!!歯ざわりはバニラビーンズと同じような感覚(シュガーフィリングか、チョコ+びみょーなシュガーフィリングかの違い)なのだが、やはり濃厚。これも5個は食べれた。ちなみに、ドーナツの直径は約13センチ。
 で、パイナップルココナツジュース。これがすごいさっぱりした味。トロピカーナをさっぱりさせた心地いい味。いや、トロピも旨いが。

 ひじょーにお腹も気分も快適になったところで、午前中の目的地であるブルックリンブリッジへ。「BRUTUS」にあった「ブルックリンブリッジは歩いて渡れるんやでぇ」という記事を見てから、ここに来るのが本当に楽しみだった。

 この橋は、このように歩行者と自転車で通行ルールが定められている。右の人の絵はおひきなすって的な感じだ。

 で、歩き始める。完全にまっすぐの状態でかかっている橋ではないので、最初は上り坂となる。

 その後、5分ぐらいあるくと1/4ぐらいの地点に到着。ここからは日曜日に行ったPIER17が見える。やはり、晴れた空が映る川がというのは気持ちいい。

 進行方向と逆方向を望むとこんな感じになる。丁度、車道の上にあたる部分で撮影。

 で。これはお隣のマンハッタンブリッジ。

 上にある橋のパーツと同じ物を逆方向から撮影すると、全然見栄えがいい。このあたりからは、南の高層ビル群もこのとおり見渡せる。

 真ん中ぐらいにくると、自由の女神も見える。ここで、ロシア人のイグナチョフ氏と出会い、ベンチに腰掛けてトークセッション。彼によると「ボクは東京と京都は知っているが、神奈川は知らないんだアミーゴ」とのこと。彼にとって日本とは2つの都府で出来ているものらしい。ちなみに、イグナチョフは黒いマッキントッシュみたいなコートを着用。顔はオリビエペリエ系。

 半分を過ぎると気持ち的にちょっと寂しくなる。眺めのいい空間だからずーっといたいのだが、そうもいかない。

 そして、対岸・ブルックリンへ。

 下の看板、英語力がないオレにとっては「何がそんなに甘いの?」と問いたくなる。

 歩行者用出口から橋を降りて左に曲がり道なりにまっすぐ進むと、よく見かける光景となる。真ん中の写真は地元の学生が部活の練習だかをやっている風景。演劇部系と思われる。まぁ、鳥がいるとは思わなかったが。

 川沿いには公園が二つあり、最初は上の写真の公園に入ることになる。で、その隣にあるのが、このエンパイアフルトンフェリーステイトパーク(棒読み)である。この眺め、本当にたまらない。いつかテレビで見た風景の中に、自分の姿を置く瞬間は心地よさを感じる。

 今度は反対側から橋を見ようと思いリバーカフェ方面に向かうことに。公園からリバーカフェに行く道にあるのが、この“Jacques Torres”のチョコレートショップ。

 店内はこじんまりとしているが、袋に入ったヘーゼルナッツチョコや、「1個1ドルとかのチョコ」、ホットチョコレートとか、とにかく色々売っている。店のwebアドレスがこんな豪快なものたる所以が解る。しかも、旨い。 
 そして、リバーカフェの横にあるマンハッタン行きのフェリー乗り場からブルックリンブリッジやマンハッタンを望む。

 ここから10分ぐらい歩いて地下鉄に乗って、昼食となる“PAKISTAN TEA HOUSE”(リンク先は現地の食べ物ホムペ)へ。チキンコンボやらベジタブルコンボから1種類選ぶということで、2つの野菜カレーを選べるベジタブルコンボを選択。ジャガイモのカレーと豆のカレーを選んだのだが、それだけではさびしいと思いラムのひき肉スティックを注文。これで6ドル強。

 味はジャガイモのほうは香菜が効いている。でも、タイ米とすごく合う。豆も同じ。どちらかというと豆がオススメ。あと、ラムスティックも想像以上に旨い。肉の味がワイルドだ。ちなみに、この店では魚の骨がつまった時のためにこんなポスターが貼ってある。

 満腹で店を出た後は、トライベッカ方面へ。左はニューヨーク市庁舎。右は例のトライベッカフィルムフェスティバルの会場。映画祭が開催中なのにペンキ塗り大会になっている。ちなみに、市役所の裏側に行くと、ブルックリンブリッジの入り口付近に出る。

 ここで、SOHOとNOLITAの真ん中ぐらいにあるSkechersでレザーサンダルを購入。日本未上陸モデルのはず。ちょっとご満悦。しかも、約7,000円だし。そして、ホテルに戻り友人等に荷物を送る準備をする。ところが、慣れないことはしないほうがいいってもんで、郵便局に行ったらとんでもない事態に。これは後日別ページにて。
 で、郵便局でへこみながらも、最後のイベントとなるメッツ戦観戦のためメッツスタジアムへ。
 ヤンキースタジアムの場合は、降りたら水道橋という感じだったが、ここは降りたら海浜幕張という感じ。駅のホームを出ると左の写真の風景が飛び込んでくる。しかし、実は改札はこの先。で、改札を出ると右の写真の眺めとなる。

 この球場はバッグチェックが厳しくなく、用意にバッグパックを持って入場しているツワモノもいた。ちなみに、英語力がないオレはここもダメだと思い込んでおり、カーゴパンツにデジカメと財布を詰め込むというスタイル。ある意味では地元民風ではあるが。球場内に入るとこんなエスカレーターがある。

 で、席に到着。この球場も外野席が小さいので開放的。でも、内野席は千葉マリンスタジアム的。

 下の写真は外野席だが、ペプシの看板のあたりはピクニックエリアとなっている。レジャーシート敷きまくりだ。

 これは、メッツの選手がホームランを打ったら出てくるリンゴ。ある意味、黒ヒゲ危機一髪。

 さて、この球場はホットドッグが旨いというタレコミを聞いていたので、ホットドッグとポテトを注文。しかし、味は普通。ちなみに、球場内でペットボトルを購入した場合には、セキュリティの都合によりキャップが外されて手元に渡される。しかもこの後、更に旨そうなホットドッグ屋を発見。この球場へ行かれる人は、あせらずに店選びをすることをオススメする。

 さて、この日はメッツvsサンフランシスコジャイアンツ。

 こんな風にようこそと書かれるとうれしいものだ。まぁ、オレにだけのメッセージじゃないが。バックスクリーンも非常にアメリカーナ。ちなみに、この球場でよく見かけたビールはクアーズ。

 で、スタメン発表。1番はショート、松井稼頭央。

 試合開始前の練習風景左上からスペンサー、ピアザ、ガルシア、マイクキャメロン。この時点で、オレが知っているのはピアザとマイクキャメロン。微妙だ・・・

 なので、松井を中心に撮る事に。

 と思ったら、キャッチャーのバンスウィルソンが子供たちにサインをしている。ヤンキースタジアムに比べてこの球場はグランドに近寄りやすい。上の写真も前から3列目で撮影したものだし。

 試合前の国歌斉唱。

 で、試合開始。右は守備中の松井。ちなみにこの試合、バリーボンズがカゼで欠席…まったく。

 1回表の攻撃が0点で終わり、松井の打順。三遊間を抜くヒットで出塁!

 しかし、この後が続かず0点に終わる。下の人の調子も微妙だ。

 さて、ここで早送り。6回の表が終わった時点で2対1でジャイアンツが1点リード。しかし、その裏、メッツがマイクキャメロンのホームランや、松井のタイムリーで一挙に5点!打った打球はバックスクリーンによると月に飛んでいったらしいが、オレ的には外野スタンドのネットに落ちた気がする。

 この球場のブルペンはチラリズムを心得たブルペンである。そんな表現でいいのか不安だが。

 そして、試合は松井の猛打賞を含めたメッツが、14安打の猛攻により6対2で勝利!オレも、隣に座っていた地元の教師の方と仲良くなったり、ヤンキースタジアムで見る野球とは一味違ったNYの野球であった。