翌朝、やはり前日の「航空機→タクシー→地下鉄→ベトナム料理→アイス」という展開は、母親にとっても自分にとってもめまぐるしかったようでなかなか起きれずじまい。8時近くに起きて身支度を整えてから地下鉄に乗り、"Union Square"で降りて数分の間イーストリバー方面に歩くと、お目当ての店"Sunburst Espresso Bar"に到着。ここは、"CitySearch"において、朝食部門のランキング1位とされているカフェで、店内の壁は太陽をモチーフとしたものなのだろうか、赤で統一されている。とはいえ、壁面の大型液晶テレビでは、ニュースや天気予報等の様々な情報を一つの画面で放送する番組を映していたので、実用的な店でもある。

 さすが評判店だけあって、コーヒーについては浅炒りのコーヒー豆の味が、じんわりと広がり、街中のコーヒースタンドのそれとは異なる。量は350mlの缶ぐらいあるのでこれだけで満腹になってしまうぐらいのもの。
 パンケーキは、表面は少しさっくり・中はふんわりというものに加えて、きめ細やかな食感とは逆のホームメイドな食感も感じる。上に乗せたバターが溶けて馴染んだ生地とクランベリーの酸味との相性もよく、大きめの3枚ではあったが容易に食べきることができた。以上の2つと母親が注文したフルーツヨーグルトを足して9.75ドル。

 店を後にして次に向かったのは、毎度お馴染みの"Greenmarket"。今までは、単にアップルタイザーを探すためという感覚で来ていたものの、やはり母親がいると視点が変わるもので、今回は色鮮やかな野菜に注目することが多かった。
 例えば、ナス一つにしても日本では紫色のイメージしかないのだが、こちらにくると白かったり細長かったりするので、妙に食べたくなる意識が働くものである(まぁ、ホテルにキッチンスペースがないので、それはできなかったのだが)。

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 このお店での注文方法は、カウンターに並んでいる間にショーケースに展示されているハンドメイドのケーキやH&Hベーグルを眺めつつ、メニューを見て注文するスタイル。ここで注文したのは、カプチーノの一番小さいサイズとパンケーキ。ここのパンケーキは、メニューに書かれたベリー系や桃等の果物を入れて焼いてくれるので、この日はクランベリーを入れて焼いてもらうことにした。
 で、結局はアップルタイザーと"FUJI"を購入して一旦ホテルに戻り、再び休憩。やはり、母親にとって慣れない地下鉄の移動というのは、かなりのストレス要因となるようだ。

 オクラも日本では緑色のものこそがオクラという感じではあるが、紫色のオクラがあったりもする。そして、緑色の皮に包まれたオレンジ色のこれはスイカ。さすがに、これは珍しい部類に入るらしく、「革新的発明」みたいな売り文句が書かれた紙が貼られていた。味見することができたのだが、変に水っぽいという部分もなく上々のスイカであった。