まるしげ夢葉家
赤坂の韓国料理店が多く並ぶ通りにある、全国の地酒と相模湾の地魚を中心にした居酒屋。
 左上から、お刺身の盛り合わせ、前菜3種盛りの枝豆とトマト、前菜3種盛りの油揚げの炙り焼き、くじらの竜田揚げ、トコブシと大根の煮物、スモークチキンのサラダ、豚頬肉の丸焼き、稚鮎の焼き物、牛モツのカレー。

 会合のため、11人にて訪問。しかし、最初のドリンクの注文は全て「ウーロン茶」。そう、参加者は下戸(あるいは、下戸をやさしく見守ってくれる上戸)だけの「チーム下戸」の会合である。

 さて、刺身盛りの薬味として盛られていたのが、しょうがもワサビと何故か洋カラシ。個人的には金目鯛の刺身のモチモチ感と鯖が印象的。ちなみに、カラシは何に使うのかを考えているうちに未使用に終わる。
 
 刺身と同じタイミングで運ばれてきた前菜3種盛りは、シンプルな作りの中にプラスアルファが働いているという具合。特に、厚揚げのように見える油揚げはパリっとした皮の食感と、クニャっとした身の甘さと弾力が印象的。
 
 くじらの竜田揚げは、その食感に驚き。昔、小学校の給食で食べたくじらの竜田揚げは、もっとガッシリした食感(というか固さ)だったのだが、これはフワっとした食感。当時食べたくじらの味は覚えていないものの、なんとなく郷愁を感じる。

 トコブシと大根の煮物は、かなりじっくり煮込まれた強めの味で、サラダはキャベツのシャキシャキ感とスモークチキンのコントラスト、そして黒胡椒の辛さが特徴的。この2つの味を思うと、居酒屋の食べ物のデフォルトというのは、下戸にとっては微妙に濃い目の設定になっていることを改めて実感。

 豚頬肉の丸焼きは、このお店の名物料理。グシュっとした食感とじわりじわりと広がる旨み。下戸なのでご飯が欲しくなるが、コースの締めがご飯ものなので注文断念。そして、稚鮎焼きは、個人的には鮎経験値が小さいゆえに、「ある魚の味に似ている」という感想。

 で、締めは幹事さまに事前予約をしてもらった牛すじのカレー。プリプリの牛すじ肉の弾力と、やさしい中にスパイスが効果的に広がるソースの味が印象的。結構な量の料理が残っていたので、カレーのご飯で食べようかとも思ったのだが、チーム下戸内のカレー事業部員が黙っておらず、ご飯の取り分がなくなってしまった。

 以上のコースで4,500円。個々の料理にプラスアルファの部分を感じる作りとなっているので、次回は単品注文で色々と試してみたいものである。
赤坂の韓国料理店街にある、全国の地酒と相模湾の魚を中心とした居酒屋。