ト傳(BOKUDEN)
新橋駅から徒歩3分のところにある韓国料理店で、首都高速ガード下に数店舗並んでいる大箱料理店のひとつ。本店は岡山にあり、東京にはこの店舗しかない。
 この日は斉州コース5,000円を予約。左上から、旬の刺身(のれそれ、カンパチ、イカ)のレタス包み、キムチとナムルの9点盛り、タコフェと韓国海苔のムンチ、海老の唐辛子マヨネーズ・サラダ添え、牡蠣とイカとワケギのチヂミ、青唐辛子のチヂミ、特選和牛炙り焼、ソウルプルコギ、海老とイカのシンジョ・湯葉巻き、自家製茹でニラ団子、クンサンオジンオプルコギ、リトルサムゲタン、チャンジャ巻き、本日のデザート盛り合わせ(ニラ団子とサムゲタン、デザートは1人前、それ以外は2〜3人前の分量が盛られている)。
 まず、まさか、のれそれをこんな形で食べるとは思わなかった。そして、3種類目ぐらいからエンジンがかかったかのように、ボリューム感を増すアイテムが続々投入。特に、チヂミが2種類連続で登場したときはどうなるかと思った。しかし、このチヂミ2種は旨い。特に、青唐辛子はクセになる味。真ん中と端っこで辛さが1.5倍ぐらい違うのが分かりやすい。
 次に、肉コーナーといわんばかりに、和牛の炙り焼とプルコギが一緒に出てくる。前者はなかなか。海老とイカのシンジョ・湯葉巻きの時点では満腹度合いがかなり進行。
 緩和剤的なニラ団子(これもモチモチしていたので、ボリュームを増幅させたが)の後にでてきた、「クンサンオジンオプルコギ」なるこのアイテムが最大の目玉かつ最大の難所。アルミ箔の上で、唐辛子がたっぷりと和えてあるイカ、豆もやし、ニンニクの芽等が焼かれる。目が痛い。そして、食べると舌も痛い。でも、旨い。ところが、周りは辛いのが苦手なせいか、おかわりをする人が不在。ゆえに、自分が茶碗4杯分を食べるハメに。
 そして、舌がヒリヒリしているところに熱々のサムゲタン。おでんコントじゃないんだから…でも、サムゲタンの味は濃厚。朝鮮人参がゴロリと入っていたのはすばらしい。そして、チャンジャ巻き。この店のチャンジャは歯ごたえがコリコリしていおり、辛さもほどよいので個人的には好きな味。
 最後のデザートを食べ終えたときには、今年一番の満腹感。どれがそうさせたのか不明ながら、いつの間にか満腹になっているこのコース。値段を考えるとオススメ。木曜日の夜ながら、行列ができていた理由がなんとなく分かる。