午前11時に最寄り駅の隣の駅から出ている成田空港行きのバスに乗る。今回の旅行、本来であれば16日に出発→トロントに到着→20日にトロント発→NY着→25日に帰国というのを考えていたのだが、休暇の並びがいいこの時期、予想以上にNYに行く方が多いらしく、7月下旬の時点で既に帰国便は満席。ということで、ルートをずらしたプランを旅行会社に提示したものの、それも帰国便が満席ということで、出発日と帰国日をずらしたのである。

 それゆえに、土曜→金曜の順に混雑度が高まっていくものと思っていたが、この日に出発する方の数は多く、隣の駅ではバスはほぼ満車状態に。一応、事前予約制のバスなので店員オーバーというのはないのだが、あやうく1人で2席使うという車内での贅沢な座席の使い方が、できなかった方もいたかもしれない。

 約2時間20分の間バスに揺られて成田第一ターミナルに到着。スーツケースを機械に通した後、前回の旅行でスーツケースを開けられたので、今回も開けられるかと思ったが今回は誰に呼び止められることもなく、チケットカウンターへ行くことができた。チケット交換とチェックインの列には10組ぐらい並んでおり、10分近く待ってところで、自分達の番が来た。ここで一人の係員さんが近づいてきて「こちらです」と案内されたのは、誰もいない反対側のカウンター。ただ、行列を後ろにして手続きをすることがなかったので、変なプレッシャーを感じることなく、帰国便や他の経由便でのバゲッジの扱いについて確認をすることができた。

 タグが貼られたスーツケースをレールに乗せて、搭乗券を受け取ったら何故だか行ってしまう「杵屋」のうどん。 この店の奥は航空機の展望エリアとなっており、店内からは滑走路上の航空機の姿を見ることができる。そして、それを見ながらたべるきつねうどん。普段のランチ日記ではおそらく行かないであろう店なのだが、不思議とこういうところで食べると旨さが増すものである(余談だが、以前には成田第二ターミナルにや、けに旨い讃岐うどんの名店があったらしいが、現在は撤退してしまい別のうどん屋が入っているらしい)。

 うどんを食べ終わって、出発まで時間があったのでクレジット会社の共有ラウンジへ。中に入ると予想外の混雑。こうなると落ち着いてという空間ではなく、単に座ってセルフサービスのドリンクを飲むだけの空間となってしまう。ちなみに、新聞と雑誌も備わっているので、一応格好はついている。スーツケースを置くスペースもあるのだが、ターミナルビルの上の階にあるこのラウンジまでケースを持ってくるほうが大変なのではとも思った。

 そして、搭乗手続き開始の時間になったので、ラウンジを後にして手荷物検査場へ。財布と携帯と一応の金属類を外してゲートをくぐり、非破壊検査みたいな箱を通過した自分の荷物を慌しくピックアップして搭乗ゲートへ。

 ところが、この登場ゲートまでたどり着くのに一苦労。去年よりも通路が長くなっていた。いくら動く歩道があってもなかなかたどり着かない。実は、成田行きのバスの中で第一ターミナルの工事中の外観を見ることができたのだが、完成はまだ先と思っていたこのターミナル工事の一部箇所が、既に使用されていたという話。そして、たどりついたゲート番号が42番。あまりお目にかかりたくない数字ではある。

 チケットを機械に通して航空機までの通路からは、こんな具合に航空機を見ることができる。自分が乗るものではないにしろ、同じようなジャンボに乗るのだから、やはり高揚してしまう。そして、自分の席にたどり着いた。

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