搭乗後、自分達の座席を発見して、カバンを座席上の共用収納棚に入れようとしたところ、なんとそれは業務用機材を入れる棚。ということで、足元に置くハメになってしまった。まぁ、取り出しやすいという利点だけを考えることにすればいいのだが…と、多少の不満を抱えつつ、定刻に出発。
 水平飛行になった時点で毎度のドリンクサービス。毎度のごとくスタバのコーヒーとプレッツェルを食べて飲みながら機内のテレビを見ると、そこには明らかに見たことがある点数ボードが映っていた。

 見たことがある映像を見た後は、日本語訳になっていた「ミリオンダラーベイビー」を見る。映画では試合中だが、こちらは食事中。ということで機内食。相変わらず"Beef? Chicken?"だったので、自分はビーフ、母親はチキンを選択。そして食べた結果として、この手の食べ物でビーフに当たりはなく、チキンのほうがダメージは少ないという結論に。ちなみに、チキンの下にはビーフンが敷き詰められており、どちらの皿でも一番マシだったのはデザートのブラウニー風のチョコレートケーキ…頑張れユナイテッド航空。

 食後は再びミリオンダラーベイビーに見入る。主人公が入院してからの展開が、自分にはあまりにも悲しい展開だったので、やや泣きの状態になってしまった。映画を見終わった後、現地の下調べや帰国後に受験する検定のテキストを見ていたら、やっと眠気が回ってきたので一旦睡眠。
 しばらくすると、いつものおやつが登場。カップ麺のフタに書かれた日本語は、相変わらずだった。バナナだけ食べて残りは食べずに再び睡眠。ちなみに、機内で配られるお湯の温度はべらぼうに中途半端な温度なので、機内ではこの麺を食べないことをオススメ。

 バナナを食べて、箱を片付けてもらった後は再び睡眠。そして、いつの間にかトロント上空を通過。そして、またしても機内食。オムレツは卵の味がしないということは経験済みだったので、チーズマカロニ(一応、Pastaとは言っていたが)。とはいえ、これもマカロニの中にあるチーズがパサパサだったり、トマトソースがトマトソース風という具合のものだったりする。

 そして、食後はあっという間にJ.F.K Airportに到着。当然、手荷物は足元にあったのでスムーズに飛行機から降りて、入国審査へ。2004年の9月30日以降、入国審査では問答を展開した後で顔写真と指紋を採取される。初めてだったので多少戸惑ったが、「レンズを見てくれ」と言われて、その後片指ずつの指紋を採取された。ただ、母親は指紋採取の際に人差し指で光学式の読取装置を押す力が弱かったので、係官から渡された紙で指を拭いて、自分が母親の指の上から抑えてなんとか採取という具合だった。
 その後、荷物をピックアップして、税関を通過してようやくロビーへ。

 ロビーを出たら、あとはタクシー乗り場へ。やけに混雑していたマンハッタン行きのバス乗り場の横を通って、道路を渡ってタクシー乗り場へ向かう際に、明らかに怪しい黒人から白タクを斡旋されそうになったが、スルーして普通のイエローキャブに乗車。ハイウェイやら一般道を使ってマンハッタンに入るトンネルをくぐると、やはり混雑。「旅先でのクラクションの音は騒々しさよりも、旅を実感させてくれる」的な感傷はまったくなく、「いいから早く動け」という感じになる。ちなみに、自分達が乗ったイエローキャブはセダンだったのだが、最近はTOYOTAの"Sienna"なる、日本にはない車種のものが増えている。フォードのSUVハイブリッド車も導入されだしたので、セダンの後部座席がやや苦手な自分にとっては、非常にうれしい話である。

 ホテルに向かう途中、この時期のニューヨーク名物である"Fashion Week"の開催場所でもあるブライアントパークを横切ったのだが、テントしか見ることができずに、やや拍子抜け。そして、ホテル手前残り300メートルというあたりで大渋滞に巻き込まれつつホテルに到着。45ドルとチップを払ってホテルへ。

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