実は、ロイヤルパーク自体には泊まったことがない。なので、実際に宿泊した際の流れは経験してないのだが、ここの朝食は基本的に６８階の日本食レストランか、シリウスしかないのだろうか、宿泊客が店の入口で待っていた。

　そして、５分ぐらい待つと席に案内されたのだが、窓際の席ではなく窓からちょっと離れた場所にある、小上がりになっている席であった。とはいえ、そこから窓越しに見える風景も、十二分に楽しめるものとなっている。

　さて、ここの朝食はブッフェスタイルである。テーブル構成は大きく分けて…

・サラダのテーブル
・フルーツやシリアル類のテーブル
・オムレツを焼いてくれるテーブル
・フォーとニョッキを作ってくれるテーブル
・ドリンクのテーブル
・食後のアイスのテーブル
・パンやソーセージ等のグリル系のテーブル

　に別れている。やはり一番長い行列ができていたのは、その場で作るオムレツのテーブル。ということで、たまたま一番行列が少なかったグリルのテーブルから、あれやこれやとお皿に盛って席に戻る。

　ポテトが２種類、ベーコンとスパムハム、クロワッサン、サツマイモを甘く煮たもの、そして温野菜と奥にあるのがホットケーキである。特に、いわゆるカリカリベーコンを自宅で意識的に作らないので、これもホテルブッフェならではといった感じか。食材の中には多少濃い目に作られていたものもあったのだが、これを温野菜が緩和させてくれたのが印象的。

　また、ホットケーキは予想以上にフワフワした食感。

　シロップだけでなく、生クリームも置いてあったなら、確実にあと１枚分は食べていたところである。

　これだけの量なので、食べるのにも時間がかかるのだが、それが功を奏してか、オムレツにできていた行列が短くなっていたので、サラダブースと一緒に回って、作ってもらうことに。

　ここのオムレツは、小さい容器にトマト、ハム、チーズ、ミックスベジタブル、キノコのソテー、オニオンのソテーの中から、オムレツに入れたい具を入れて、容器ごとシェフに渡すとオムレツに入れてくれるというシステム。ということで、チーズとオニオンソテーを渡した。すると、フライパンの中に入れた卵と渡した具が踊り、徐々にオムレツの形に変化していく。

　ケチャップをかけずに食べたオムレツは、タマネギのソテーにうっすらと塩味がついているので、卵の味を知るには必要に足りる。また、食感はフォークに刺した時に伝わってくるフワフワな食感が、そのまま口に広がってからトロトロとなる。

　サラダもドレッシングが４種類あったので、チョレギドレッシングを選択したのだが、個人的にはこの辛さを持った味はツボ。ヤングコーンやレタス、水菜との相性もいい。

　当然、これも時間をかけて食べることとなり、気がつくとブッフェ終了の時間まで約３０分。フォーやニョッキが未食なのだが、お腹の按配を考えてフルーツのテーブルへ向かう。

　やはり、２皿食べるとフルーツを目の前にしても、なかなか皿に盛ろうとする手が伸びない。ということで、グレープフルーツやオレンジを一つずつ乗せて口直し的に味を楽しむ。洋ナシの赤ワイン煮はガリっとした食感と、そこから染み出る果汁と赤ワインの組み合わせが楽しい。

　そして、残すところ約10分。最後に向かったのは…

　アイスのブースである。トマト、ニンジン、豆乳、マンゴ（既になくなっていた）という曲者ぞろいのシャーベットを、上手くまとめているのは豆乳。この甘さと対比するように、ニンジンならではの甘さと、トマトの酸味が効いた独特の味が、独特の印象を与えてくれる。

　やはり、ホテルブッフェの楽しいのは、これだけ数多くの種類があり、ハズレ料理の有無を心配することなく、選び放題食べ放題という点。いたずら心に火がつくかのごとくに、自分が好きなようにカスタマイズできるというのは、贅沢なことだと改めて感じた。

　そして、いたずら心に点った火は予想以上に大きく、朝食兼昼食となってしまった…

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