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2009年10月27日
■お食事「菩提樹」で かきフライ定食シーズン最初のぷっくり牡蠣
いよいよ始まった、あのシーズン。
そう、「カキタベ!」の時季がやってきました。
この冬を占うように、まずは銀座「三州屋」を訪れるのも王道のひとつ。
築地の場内場外で、届いたばかりの牡蠣を愛でるのもこれまた、その本懐だ。
そんな中、まずはここからと思いついて訪れたのは、
雨の水道橋。
東京ドームの向かい、白山通り沿いにある「菩提樹」へ。
見上げるは、看板建築を思わせるような銅葺きのシブい看板。
そんな年季の入った装いは、地階へと辿る階段、そして案内されたフロア全体からも色濃く主張してきます。
Webサイトには、昭和57年に開店し、近年になって改装を施したとあるのだけど、いやいや昭和30年代からずっとそのままであるような気がしてきます。
重厚さを誘う無垢材の梁や背凭れ、煉瓦の壁や柱、小上がりの奥の棚にはコレクションを誇るように骨董と思しき大皿が飾られている。
なんだか、蒐集が趣味で妙なクセのあるオーナーが登場しそうな、そんな予感がひしひしと(笑)。
案内されたテーブルの真ん中には、ヤケに大きな二つ折りの物体がデンと置いてある。
なんの悪戯?と廻り込んでみれば、なはは、メニューであります。
なにもこんなに大きくしなくっても〜、と思いながら、大変だね大きくてと訊くと、慣れましたから〜とオネエちゃん。
1/2グラスなんてのがあるのでちょうどいいなと「バスペールエール」のグラスを傾け、つつーっとしていると、そこへ届いたのがこれまた大きなサラダボール。
いや、あの、いくらなんでもそんなにサラダ喰えないって(笑)。
お食事をお持ちしてよろしいですか、との問いにハイと応えて待っていると、やってきました今シーズン最初の牡蠣フライ。
牡蠣フライが載るお皿は、およそ丸皿が多い気がするのだけど、目の前の牡蠣フライは竹簀を敷いた真四角の皿に載っている。
しかも、中央から四隅の向けるような配置で、それもまた珍しい。
そして、これまた大きな牡蠣フライ。
シーズン早々、こんなぷっくり牡蠣なのかいなとしげしげ。
ソースと辛子をどうぞ、と用意してくれているけれど、くし切りの檸檬とタルタルがあれば十二分。
早速カプッと齧れば、ああ、季節の訪れを実感して感慨深い(笑)。
二丁づけ?とも思う量感の牡蠣が臭み微塵もなく、たっぷりとした旨味を伝えてくる。
訊けば、気仙沼産の牡蠣だそう。
やっぱり、いいなぁ。
この風味を真っ直ぐ愉しむには、紫蘇ご飯じゃなくて、普通のご飯の方が良かったかもしれないな。
無垢材と骨董が囲む独特雰囲気のとんかつステーキレストラン「菩提樹」。
「元祖かつ丼」や小澤ミートから仕入れのA5「和牛ハンバーグ」も気になるところ。
プロ野球開催の週末には、きっと混み合うのだろうね。
「菩提樹」 文京区本郷1-14-3東野ビルB1F [Map] 03-3818-1020
http://www.bodaijyu.co.jp/