2011年10月06日
銀座・三州屋 かきフライ定食(1,300円)
カキタベを始めた時と比べて、
特に今年は牡蠣を取り巻く環境が変化しています。
当たり前のように食べていた牡蠣フライ、
そもそも、牡蠣というもの自体が、
森や水といった自然環境や人の手を経て生まれた奇跡の賜物。
やっぱり、大切に丁寧に食べないといけないものです。
(もちろん、牡蠣に限ったことではありませんが)
そんな環境の中で10月を迎え、
自分にとって毎年のカキ初め会場となる三州屋さんに行ってみると、
メニューには「かきフライ」の文字が。
待ち望んでました、そして会いたかったです。
9月末には「今年は分からない」なんて聞いていたもので。
まだ小さいとお店のおばちゃんは言うものの、
一つだけ特にグラマラスなフライが混ざっていて、
もう感動ものでした。
今シーズンは1,100円からちょっと値上がりした1,300円。
でも、こんな時だから「カキタベ」で。
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2009年11月14日
チャーハン・カキフライ@たけの 【築地場外 洋食】
何日か前に、焼きめしブームが来ている話を書いたところ
なべひろさんから「たけの」がお勧めとのコメントをいただいた。
「たけので"チャーハン"とは気づかなかったなぁ、、、」と
そのマニアックな探索ぶりに感心しつつ放置(笑)。
とそのなべひろさんからまもなく出るといふ本の件で
連絡をもらい、すっかり忘却しつつあった"チャーハン"を食べるべく、「たけの」へ。
問題はチャーハンのおかずに何をつけるか、、、
常套手段であれば"トン天"だが、
あれはご飯のおかずにしてこそその実力を遺憾なく発揮するもの。
チャーハンの友といえばフライだろう、といふことで
何年かぶりに"牡蛎フライ"を食ってみる。
"炒飯"はタマネギが一杯!
"カキフライ"はお馴染みのまとめ揚げ!
この組み合わせ、悪くはないけど・・・
汁物が必要だな、、、
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2009年11月12日
■洋食「レストラン大宮」で奇跡の牡蠣安芸の一粒で馳走カキフライ
初めて訪れた時は印象の良くなかった、
浅草寺脇の「レストラン大宮」。
カウンターの正面にする大宮シェフが何故だか大層ご機嫌が悪く、強面なシェフの顔が怒気に満ちていた。
そのピリピリとした雰囲気が愉しく美味しくいただこうとしているカウンターのこちら側にも伝わってきて、とっても遣る瀬なかったことを今でも思い出す。
丸ビルの店でにこやかに応対するシェフをみて、なんだか妙な安心をしたこともまた思い出せる。
その「レストラン大宮」へ、これは絶対行かなくちゃ!と思ったのは、とあるTV番組を観たからなんだ。
その番組は、テレ朝の「地球号食堂〜エコめし宣言」。
地球にも、身近な環境にも、人にも優しくなれるオリジナルメニューを目指して、安心・安全な食材の生産者を訪ね、その厳選食材を趣旨に賛同したレストランに委ねる。
そんな番組第4号の食材が、牡蠣どころ広島の「安芸の一粒」だったのだ。
牡蠣ひと筋35年という島田水産のオッチャンがつくる牡蠣は、同じ広島圏の牡蠣ともはっきりとした違いをみせているという。
海の男らしい厳つい風貌に似合わず、顕微鏡を覗き込んでは、いいDNAの牡蠣を掛け合わせてサラブレッドな牡蠣の稚貝を生み出す。
その親牡蠣となっているのは、厳島神社の大鳥居周辺の干潟の岩に付着している牡蠣たち。
そして、その干潟での養殖が「安芸の一粒」の魅力を格段に増しているのだと。
浅瀬ゆえ水温の変動が大きく、温度が下がればぐんと引き締まる牡蠣。
干満の差も影響して、水面から出て陽に晒される状態に耐えようと引き締まる牡蠣。
そして、干潟に住むさまざまな生物たちが穴を掘ったりして耕すようにして環境を活性化、豊富なプランクトンを生んで養分を蓄える牡蠣。
そんな干潟が残っているのは、世界遺産・厳島神社あればこそ。
云わば、世界遺産が守る干潟が生む、奇跡の牡蠣、という訳なんだ。
ほうほうと思いながら、その「安芸の一粒」を使ったオリジナルメニューをどの店に任せるのだろうと観ていたら、それがあの「レストラン大宮」。
大宮シェフ自らでなく、若きシェフに挑ませた「安芸の一粒」を使ったオリジナル料理は、
「カキフライ」。
そのカキフライを試食した大宮シェフは、口髭をひくっとさせて「いいんじゃな〜い」と。
期間限定(10/27〜11/01)、一日10食という限定モードにも引っ張られて、ラーメン屋ならぬ洋食屋に開店前のシャッター状態(笑)。
定時ちょっと前に、カウンターの人となりました。
卓上に「地球号食堂」からのメニューを紹介するプレートがあって、「コレください」。
通常メニューでいうところの、一番下段「Omiyaお勧めのフライ」が「安芸の一粒 カキフライ」だということになる。
油の沸くような弾けるような音がカウンターの中から聞こえてくる。
カキフライを調理しているのは、番組でも紹介された若きシェフなんだろな。
「お待たせしました」と「カキフライ」のお皿がやってきました。
定番的5つのフライにたっぷりのタルタルが添えられています。
パン粉パン粉した衣とは違って、細かな粒子で包んで揚げ焼きしたような表情をしている。
国産小麦粉で自家製したフランスパンを細かくおろし、そこへパルメザンチーズと刻んだバジルを混ぜ込んだものを衣にしているんだ。
どれどれとそっと齧ると、その衣がカリっとしながら、チーズとバジルの風味を一瞬過らせる。
と、その直後に中の牡蠣の身が堰を切ったように弾け、押し寄せる。
ドワッ!と広がる鮮烈な旨みの海。
うひゃひゃひゃ、こりゃ堪らん。
これが「安芸の一粒」かぁと、その地力を垣間見ちゃった感じだ。
そして、たっぷしのタルタルもなかなかに絶妙。
ニンニクと鷹の爪を一緒におろし、卵黄とオリーブオイルでマヨネーズを作り、そこへ刻んだ茹で玉子、トマト、玉葱、バジルを混ぜ合わせたもの。
ちょっとした辛み風味とちょっとしたトマトの酸味がタルタルのコク味にいい輪郭を添えていて、揚げ焼きカキフライによ〜くマッチしているんだ。
うんうん、ご馳走さまです。
泰然自若が新進気鋭を琢磨する、老舗洋食「レストラン大宮」。
「安芸の一粒」を育んでくれた厳島神社大鳥居を望む干潟と島田水産のオッチャンとオリジナルフライを考案してくれた若きシェフとそのシェフを育てた大宮シェフに感謝を思う、浅草のお昼どきでありました。
「安芸の一粒」は、在京のいくつかのレストランでも食べられるようなので、
そちらにも行かなくちゃ(笑)。
「レストラン大宮」 台東区浅草2-1-3 [Map] 03-3844-0038 http://0038.info/
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2009年10月27日
■お食事「菩提樹」で かきフライ定食シーズン最初のぷっくり牡蠣
いよいよ始まった、あのシーズン。
そう、「カキタベ!」の時季がやってきました。
この冬を占うように、まずは銀座「三州屋」を訪れるのも王道のひとつ。
築地の場内場外で、届いたばかりの牡蠣を愛でるのもこれまた、その本懐だ。
そんな中、まずはここからと思いついて訪れたのは、
雨の水道橋。
東京ドームの向かい、白山通り沿いにある「菩提樹」へ。
見上げるは、看板建築を思わせるような銅葺きのシブい看板。
そんな年季の入った装いは、地階へと辿る階段、そして案内されたフロア全体からも色濃く主張してきます。
Webサイトには、昭和57年に開店し、近年になって改装を施したとあるのだけど、いやいや昭和30年代からずっとそのままであるような気がしてきます。
重厚さを誘う無垢材の梁や背凭れ、煉瓦の壁や柱、小上がりの奥の棚にはコレクションを誇るように骨董と思しき大皿が飾られている。
なんだか、蒐集が趣味で妙なクセのあるオーナーが登場しそうな、そんな予感がひしひしと(笑)。
案内されたテーブルの真ん中には、ヤケに大きな二つ折りの物体がデンと置いてある。
なんの悪戯?と廻り込んでみれば、なはは、メニューであります。
なにもこんなに大きくしなくっても〜、と思いながら、大変だね大きくてと訊くと、慣れましたから〜とオネエちゃん。
1/2グラスなんてのがあるのでちょうどいいなと「バスペールエール」のグラスを傾け、つつーっとしていると、そこへ届いたのがこれまた大きなサラダボール。
いや、あの、いくらなんでもそんなにサラダ喰えないって(笑)。
お食事をお持ちしてよろしいですか、との問いにハイと応えて待っていると、やってきました今シーズン最初の牡蠣フライ。
牡蠣フライが載るお皿は、およそ丸皿が多い気がするのだけど、目の前の牡蠣フライは竹簀を敷いた真四角の皿に載っている。
しかも、中央から四隅の向けるような配置で、それもまた珍しい。
そして、これまた大きな牡蠣フライ。
シーズン早々、こんなぷっくり牡蠣なのかいなとしげしげ。
ソースと辛子をどうぞ、と用意してくれているけれど、くし切りの檸檬とタルタルがあれば十二分。
早速カプッと齧れば、ああ、季節の訪れを実感して感慨深い(笑)。
二丁づけ?とも思う量感の牡蠣が臭み微塵もなく、たっぷりとした旨味を伝えてくる。
訊けば、気仙沼産の牡蠣だそう。
やっぱり、いいなぁ。
この風味を真っ直ぐ愉しむには、紫蘇ご飯じゃなくて、普通のご飯の方が良かったかもしれないな。
無垢材と骨董が囲む独特雰囲気のとんかつステーキレストラン「菩提樹」。
「元祖かつ丼」や小澤ミートから仕入れのA5「和牛ハンバーグ」も気になるところ。
プロ野球開催の週末には、きっと混み合うのだろうね。
「菩提樹」 文京区本郷1-14-3東野ビルB1F [Map] 03-3818-1020
http://www.bodaijyu.co.jp/
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2009年10月03日
札幌・開(ひらく) ここは、カキタベニストの楽園!揚げてよし、焼いてよし、ごはんもよし!
8月の札幌、ススキノ。
迷路のように入り組む街には、色々なお店が入ったビルが林立しているので、地元の方じゃなければ、なかなかお目当てのお店に一発で到着するのは難しい。
で、そんなエリアにあるのがこのお店。ここもビルに入っているので、道を歩いていると遭遇しずらい。
でも、店内に入るとそこには数多くのオイスターフリークの姿。使い古された言葉であるが、やっぱりここは隠れ家。
早速、メニューを拝見すると、目に飛び込むのは豊富な牡蠣料理。これを8月に見た日には、テンションが上がらない理由がない。
8月に、これほどまでに牡蠣料理が食べることができる理由は、厚岸産の牡蠣を使っているから。
本州でも通年ものの牡蠣が増えてはいるものの、基本的には4月以降の産卵サイクルや海水温やらの理由が絡み、マガキのシーズン解禁となるのは10月1日。いやぁ…通年で地物食べらるとは幸せなことで。
お通しはエビ。注文した料理が来るまでに、殻をほぐしながら頭の味噌も吸いつくす。
まずは、カキフライ。やや小ぶりながらも、旨みはしっかり。実は、ぐるなびのクーポンで確保したという事実は秘密ということで。
そして、焼き牡蠣。このグラマラスボディ、見た目で訴えるこの弾力。口に入れるとふわりという食感からジュワリとエキスが広がる。
牡蠣ステーキは、薄めの衣をまとって大きさと味をキープ。牡蠣の味がする油が絡んだアスパラガスもジューシーで旨し。
これは、カキをチーズで挟んだ一品。特長が強い食材同士の組み合わせは、クリーミーなコクと海のミルクたるコクが一体になった味。
そして、締めは牡蠣雑炊。鍋の大きさも十二分、ボリュームしっかり味もしっかり。
今住んでいる青森には、こういった牡蠣料理のお店は皆無。いくらホタテ王国とはいえ、カキタベニストとしてはちょっと寂しい。やはり、県外に食べ歩きに行くしかないのだろうか…
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