大井町にまつわるカキ料理の記事

2008年10月24日

洋食「ミカサ」で カキフライ軽やかな揚げ音軽やかな仕立て

 オイスターフリークの皆様、カキタベ!でございます!!!

 さて、現在のカキタベ!順位はいかほどに?

081007-01.jpg

大井町の踏切あたりと大井陸橋との三角地帯の路地に一軒の洋食屋があります。
店の名を「ミカサ」。
頭文字のMをMIKASAというロゴが猫をモチーフにしたかのようにも映ります。
店頭のパネルには、いつものように素朴な洋食屋メニューが貼られている。
今日はその中に「カキフライ」を見つけました。
オヤジサンのコック帽を眺めながら、カウンターに座り、「牡蠣フライを!」。
ご夫婦なのでしょう、物腰の柔らかなオバチャンがホール担当です。


厨房の奥から揚げ音が聞こえてくる。さわさわとした軽やかな揚げ音だ。

「お待たせしましたー」。お皿が届きます。

081007-02.jpg

定番5ピースの牡蠣フライの真ん中にタルタルがかけられています。
不揃いな外観が微笑ましくもあるフライたちの一片を掴み齧る。

081007-03.jpg

歯触り柔らかな仕立ての衣。
それがすーっと甘いような味わいを生んでくれている。
タルタル由来の甘さかもしれないけど、こんなに軽やかな印象の牡蠣フライはそうないかもね。
やや低い温度でじっくり揚げてるってことなのかな。先に聴いた揚げ音とイメージが一致する。

そんな衣と一体となって風味を発揮する牡蠣の身。

081007-04.jpg

やっぱり齧った断面は平たいけど、これが冬が深まるにつれどうなるか、今シーズンも楽しみだね。

飾らず気取らず、軽い仕立てのお皿たちを供してくれる洋食「ミカサ」。

081007-06.jpg

路地に覗く、赤みがかったオレンジのテントが目印です。

「ミカサ」 品川区東大井6-2-3 [Map] 03-3761-3281


 通算306食目を迎えたカキタベ!をベストテン入りまで一押ししてください!!!人気blogランキングへ。

カテゴリー : [ まさぴ。|大井町|カキフライ ]  記事の編集 takapu : 23:58

2006年03月31日

大井町・廣田 2005/2006シーズンを締めくくる岩牡蠣料理

今日も、カキタベニストの活動をご覧頂きありがとうございます。

 さて、今現在の「カキタベ!」は何位になっているでしょう?


 3月某日、2005/2006の牡蠣料理シーズンを締めくくるべく、大井町の廣田にてカキタベニスト全員にて岩牡蠣を食べることに。

 この日のコースは、「ものすごいカキフライ」を組み合わせた、前回の牡蠣尽くしコース(リンク先の下のほうにあります)とは異なり、長崎から直送された岩牡蠣や平スズキを中心とした、いわば「長崎の海産物尽くしコース」。岩牡蠣は夏場でも食べることができる牡蠣なのだが、この岩牡蠣は地元でしか流通せず、しかもこの時期にしか食べられないとのこと。

 そして、コースの最初を飾ったのが、この岩牡蠣の生食。

06-03-10.JPG

 実は、岩牡蠣を食べるのが初めての自分が、岩牡蠣について人から聞いていた話としては、「牡蠣がでかい」というものだった。それゆえに、自分も食べるまではどれほどののものなのかという緊張感もあったのだが、出されたものは味がぎゅっと凝縮されているかのような、約3センチ程度の小ぶりの岩牡蠣。

 この岩牡蠣、殻の状態で取れたものを現地で剥き身にして、東京の直送されたもの。そして、牡蠣が入った袋には実際に殻を剥いて袋につめた方の名前がしっかりと記載されている。こういった情報が明確になっていることで、安心感と親しみをも感じさせてくれる。

 さて、箸で持った時点ですでに弾力感が伝わってくるこの岩牡蠣を食べると、コリコリに近い食感から水々しい味が広がる。真牡蠣との違いとしては水々しさを感じさせる流れ。前者のほうが水分感がゆるめなので、旨みの感じ方としては、噛む前に舌に触れることでじんわり広がるというものなのだが、こちらの場合は噛めば噛むほどに味がしっかりと広がってくる。レモンの酸味が加わると、更に味のメリハリが増す。

 そして、コース料理各種を味わったあと(こちらの“food review”からご覧ください)、もう一品出てきたのは「岩牡蠣とルッコラ、ハモンイベリコベジョータのソテー」。

06-03-10-2.JPG

 前回のコース料理でも出されたこの一皿、真牡蠣で作るのと岩牡蠣で作るのでは、単純に牡蠣が受け持つ味の濃度が異なる。噛むごとに旨みが広がる岩牡蠣なので、自然とイベリコとルッコラを噛むことが多くなり、これらの素材が持つ旨みをより深く感じることができる。実際に調理の方法も少し変えているとのことだが、イベリコと鎌倉産のルッコラとの相性の良さが、この料理の最大の軸となっている。

 締めの位置づけで岩牡蠣を食べたことで、改めて牡蠣料理の深さを知ることとなり、次の2006/2007シーズンへの意欲も増すこととなった。

--------------

 2005/2006シーズンのカキタベ!をご覧いただきありがとうございます。

 次の牡蠣解禁時期までは更新頻度がやむなく落ちることになりますが、これからが旬を迎える岩牡蠣やオイスターバー等、あるいは日持ちする牡蠣料理を食べた際には更新しますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 また、次回シーズンのカキタベニストの活動にも期待いただける方は、banner_02.gifをクリックしてください。

カテゴリー : [ takapu|大井町|ソテー|生牡蠣 ]  記事の編集 takapu : 23:36

2006年02月04日

カキ天そば@権匠 1700円

 寒い中、カキタベニストの活動をご覧頂きありがとうございます。

 さて、今現在の「カキタベ!」は何位になっているでしょう?


 週末は執筆活動ぉ〜♪


♪なんてつけているが、まかないとマジでヤバイ。
「尻に火がつく」ってこういうことを言うんだな(腕組実感)・・・

と言うことで、時間をかける訳にはいかないので、お昼は地元の「権匠」。
“カキてんもり”に惹かれて、ここにしたのだが、外のあまりの寒さに、
気がついたら“カキ天そば”をオーダーしてた(笑)。

tsukijiou-2006-02-04.jpg

出汁の旨味がよく分からんくらい、つゆをあっつ熱にしているが、
この熱でちょうど火が通るように、天麩羅が揚げられているらしく、口に入った時にはまだレア感が残っている。

種物の温かいそばってのは、そばを食い終わって、つゆの温度も下がった頃が一番美味いかも。
天麩羅を揚げたごま油の香りや、やカキの旨味が移ってるしね・・・


--------------

 ご覧いただきありがとうございます。

 現在171食目を迎えたカキタベニストの活動を、いいと思われた方は、banner_02.gifをクリックしてください。

カテゴリー : [ 築地王|大井町|うどん・そば ]  記事の編集 takapu : 23:22

2005年12月31日

大井町「廣田」でカキタベ! 〜その6・牡蠣とブロッコリーのパスタ・牛頬肉とフォアグラのソース〜

カキタベニストの活動をご覧頂きありがとうございます。

さて、今現在の「カキタベ!」は何位になっているでしょう?


2005-12-17-3.JPG

 そして、最後の一品はパスタ。出されたときからコクのある濃厚な香り。パスタはフェットチーネ。

 一口食べると、とにかく濃厚な味わい。フェットチーネがソースの濃厚な旨みを全て吸収している。具のバランスにしても、濃厚なソースをまとった牡蠣に対して、ボリュームと、全体をさっぱりさせる水分を豊富に持ちつつ、味の個性も立っているブロッコリーが文句なしのアクセント。

 この濃厚なソースに対して牡蠣をかみ締めると、特にワタの部分の濃厚な苦味とソースの濃厚な味が、一体になって力強い味となる。実は、牡蠣の片面には白身がまぶされており、これが濃厚な味と濃厚な味を上手く融合させている。正直、個人的には生涯一番旨いフェットチーネであった。

 
 コースを食べ終えて、濃厚なソースと絡んでも、さっぱりとした煮汁と絡んでも、凛とした旨みが一本通っている牡蠣という素材の素晴らしさを再度実感した。

 最後に、様々な創意工夫により、我々カキタベニストのワガママをかなえてくれた、廣田のご主人猿渡氏にこの場を借りて感謝。
 
--------------

 ご覧いただきありがとうございます。

 「大井町「廣田」でカキタベ!」シリーズは、この6品目をもって完結となります。次回、通常記事掲載予定は早ければ1月4日となります

 新しい牡蠣料理が気になる方は、ぜひともbanner_02.gifをクリックして、カキタベニストにはっぱをかけてください。 

カテゴリー : [ takapu|大井町|パスタ ]  記事の編集 takapu : 23:44

2005年12月30日

大井町「廣田」でカキタベ! 〜その5・牡蠣と蕪の煮つけ〜

カキタベニストの活動をご覧頂きありがとうございます。

さて、今現在の「カキタベ!」は何位になっているでしょう?


 2005-12-17-2.JPG

 カキフライを揚げている時に、隣のコンロで蕪が下ゆでされているのが見えた時に、どんな料理に使うのだろうと思っていたのだが、この順番で正統派の煮つけが登場。多少濃厚なものが続いていたのでタイミングとしては申し分なし。

 カウンターに出された瞬間にゆずの香りが立ち上る。そして、さわやかな香りの煮汁に包まれた蕪と牡蠣を小鉢に移す度に、ゆずの香りと牡蠣が持つ磯の香りが伝わってくる。

 口にすると、さっぱりとした煮汁と、牡蠣の豊富なコクが広がる。また、牡蠣の旨みとゆずの香りを吸った蕪も、やさしくもありまるで甘みをも含んでいると感じるぐらいに、申し分のない味。

 煮汁が絡んだひだの部分と、ゆずの酸味の後にたくましい苦味を伝えるワタの部分。これらは片栗粉がまぶされていることにより、煮汁をしっかりと吸っていることが大きい。

--------------

 ご覧いただきありがとうございます。

 「大井町「廣田」でカキタベ!」シリーズは、大晦日までの6日連続で、4人のカキタベニストが廣田で食べたカキ料理・全6食のうち、一番気に入ったものについて、リレー形式で記事を執筆いたします。

 次のメニューが気になる方は、ぜひともbanner_02.gifをクリックして、編集担当にはっぱをかけてください。 

カテゴリー : [ takapu|大井町|煮物 ]  記事の編集 takapu : 22:33

大井町に関する、これ以前の記事はこちら。