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2006年10月30日
丸の内・つるとんたん 大判きつねのおうどん(680円)
今、丸の内TOKIAのランチタイムで、一番行列ができているのはこのお店。今日も店の前には8人程度の行列。で、その際に、店員さんは「何名ですか?」と列をなす人に聞いて、店内の空いた席数だけ、お客さんを店内に案内している。
これ、満席率を向上させる際には、ベーシックな「やるべきこと」だと思うのだが、意外にこれができてないお店も多い。そして、これの難しいところは、大人数で先に並んでいる人に、「自分たちのほうが長く待っているのに」と思わせないことではと思う。
そういった意味では、ここの接客はやけによくできていると思った。回転させるときはさせる、そしてフォローすべきところはフォローするという、接客マニュアルの出来がいいのだろうか、それともそのスタッフの接客適性が高かったのだろうか…
で、そんな満席率の恩恵にあずかって、早めに入店して注文したのは、メニューブックの一番最初に書かれていたきつねのうどん。麺の量は最大で3玉まで増やすことができ、太さも通常のと細麺の2種類があるのだが、最初なので通常のうどんを1玉で注文。
相席となった方の地鶏のうどんが運ばれてきてからも、メニューブックを見ながら待つこと注文から約10分。ものすごく大きな器に入ったうどんが運ばれてきた。
カメラを構えていると、すぐにレンズが曇ってしまうほどに立ち上る湯気。柚子の香りがほのかに加わるその湯気を、顔に受けながらつゆを飲むと…意外にもダシ感がなく、濃さばかりを感じてしまう。正直言って、あまりゴクゴクと飲みたい味ではなかった。
次に、大きさ約17センチ四方の揚げを食べると、これも甘く煮込まれた味になっているわけではなく、つゆを吸った程度といった具合の味。ただ、うどんについては、モチモチ感も張りもしっかりと持っており、つゆの濃さと一定のバランスが取れている。とはいえ、量はあまり多くないので、揚げでお腹一杯になったのだが…
自分はどうしても、きつねうどんを食べる際には、虎杖のそれと比較してしまう。
一番大きな違いとしては、虎杖はダシの濃さと甘く煮込まれたきつねのコントラストが、はっきりしていることが旨さとなっているのに対して、こちらはそのコントラストがほとんどなく、単調になっていると感じた。
虎杖の場合はダシの味で食べるうどんなのに対して、こちらはつゆの濃さで食べるうどん。印象としてはそうなってしまう。ただ、目の前のお客さんが食べていた、クリーム系のソース+細麺というメニューに、和風カルボナーラ的な魅力を感じた。
接客が味の印象をよくないものにする店は多々あるのだが、珍しく逆パターンだったという印象が、やけに心に残った。
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カテゴリー : [ うどん・そば|丸の内 ] 記事の編集 takapu : 2006年10月30日 22:07
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コメント
【kyonkoさま】
天かすが乗ったうどんって、つゆの味より天かすの味が強くて、
それがつゆの味と組み合わさることで、深みを作るものだと思うんです。
一方、揚げの場合は、そのものの味って意外に弱いものだと思うので
そうなると、味つけをしっかりしないと、つゆに染まってしまうんです。
そうなると、つゆの旨味に依存するのではと…
投稿者 takapu : 2006年11月01日 00:57
【ヒロキエさま】
2回目で食べようと思っているのが…すだちのうどんなんです。
というのは、うどん本体の強さは虎杖よりも上だと思っているからです。
ただ、ここのうどん本体の味と、虎杖のダシのインパクト。
どちらが大きいかとなると、どうしても後者なんです。それで虎杖上位なんです。
ということで、カレーは3回目以降に…
投稿者 takapu : 2006年11月01日 00:52
【abuyasuさま】
いえいえいえいえ、そんな…
ただ、abuyasuさまの評価も、クリーム系のほうが高いのと、
エプロン率が高かったのを思うと、みんながこのお店に期待しているのは、
「がっつりしたうどん」なんでしょうね。
投稿者 takapu : 2006年11月01日 00:49
うーん・・・
美味しいお出汁をたっぷり吸ったおあげは食べたいけれど、濃いおつゆを含んだおあげは悲しいですね。
投稿者 kyonko : 2006年10月31日 11:35
やっぱり、虎杖行かなくちゃ〜って思いました。
カレーよりきつねが先かな〜。
投稿者 koire : 2006年10月31日 11:04
アレンジが効いたメニューといえば、ここの一番人気は明太子のおうどん。
でも私のオススメは海老のクリームのおうどん。
きつねのおうどんに関しては…ん〜フツーだぁ。
「虎杖」とのカレーうどん比較も是非お願い。
投稿者 ヒロキエ : 2006年10月31日 01:39
返しコメントで申し訳ありません。
確かにおっしゃるとおりですね。
自分の見方の甘さに少々反省です。
とても勉強になりました。
以降、参考にさせていただきます。
投稿者 abuyasu : 2006年10月31日 00:39
【abuyasuさま】
やはり、ワンどんぶりメニューって、その中で味にメリハリやら、
コントラストやらを、つけないといけないものなので、
作る側としては、いかにしてそれを取り込むかが、試行錯誤の部分だと思います。
ただ、アレンジが効いたメニューがある一方、こういったものこそ、
ごまかしが効かないんですよね…
投稿者 takapu : 2006年10月31日 00:25
ここのはこういう評価になるのですね。
なるほど...。
虎杖のきつねが益々食べたくなりました。
投稿者 abuyasu : 2006年10月30日 23:57