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2006年11月06日

丸の内・グットドール・クラッティーニ Antipasti e Pasta(1,890円)

 ※この記事は、11月2日付けの記事です。11月6日付の記事はこの記事の下にあります。


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 「あるお店にブロガーさんと行って、それぞれが注文したものをシェアしつつ食べて、それぞれに対してどんな感想を書くのだろうか?」

 ということを、少し真面目にやってみようと思い、西麻布から丸の内に移転してきたイタリアンのお店に、あなさまと訪問。ということで、今回の記事は、あなさまのページと同時並行で御覧ください。

 さてこのお店、二重橋前駅の近くにあるとあるビルの1Fにあり、店内はそれほど大きくなく席数は32席。店内に入り、前菜、サラダ、パスタ、エスプレッソで構成されるコースを注文。前菜は7種類から、パスタは10種類から選ぶということで、それぞれこういう前菜とパスタを選択。

 ・あなさま
  前菜:前菜3種盛り合わせ
  パスタ:キャベツ畑のスパゲッティ
 
 ・自分
  前菜:さばのマリネ
  パスタ:牡蠣とほうれん草のスパゲティーニ

 以上を注文した後、まずは共通メニューであるパン(フォカッチャ)とオイル、そしてサラダが運ばれてきた。

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 パンについては、店内で焼かれているものではないようで、冷たいものが切られて運ばれてきた。味についても、特筆するようなものではなく、濃厚なオイルの味を感じるためのツール的な位置づけ。

 で、隣のテーブルに、黒ゴマのパンが置かれていたのが目に入ったので、「あれば、おかわりとして他のパンも食べてみたいのですが」と尋ねたところ、「すいません、なくなってしまいまして…」とのこと。状況証拠的に怪しい部分を感じたり、本当に品切れであるのであれば、それはそれでリアルに問題があるのではと思った。

 一方の野菜サラダは、「地野菜のサラダ仕立て」ということで、タップリのレタスの下にカボチャが入っているのだが、ネーミングのイメージと一致する具合に、野菜の味が濃厚だったのは、トレヴィスだけだったのが残念。

 そして、前菜が二皿運ばれてきた。

・前菜の三種盛り
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・さばのマリネ
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 前菜の三種盛りは、生ハム、タコとイカのサラダ仕立て、くじらとモッツァレラ・アボカドのカルパッチョ。一番印象に残ったのは、やわらかい肉の食感から広がる旨みと、そこに不足している強いボリューム感が一体になったカルパッチョ。また、タコとイカについては、くじらと対象的な強い弾力が印象的。ただ、生ハムについては、塩味は強いものの、この二品に隠れてしまっていた。

 一方、さばのマリネは、お米の土台にマリネを乗せて、太めの水菜を組み合わせた横に、トマトソースとピンクペッパーが添えられたもの。単体で食べると、素材のまんまな味なのだが、行儀を別にして全ての材料を混ぜて食べると一変する。

 固めに炊かれたお米、やわらかく脂もしっかりと残っているさばの旨み、そして水菜のシャキシャキした食感が一体になって、個々のポテンシャルも高まる味となる。また、ピンクペッパーが全体をさっぱりとさせてくれることや、マリネの酢の効果もあって、食べやすさも上々。

 パンとサラダで少し低めだったテンションが、少し高まってきたところで、メインのパスタ2品が運ばれてきた。で、ここで印象的だったのが、事前に「シェアして食べます」と伝えると、取り分け皿が出てくるのではなく、2種類が2枚のお皿の上に、ハーフポーションで運ばれてきたことである。

・牡蠣とほうれん草のスパゲッティーニ
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 ・キャベツ畑のスパゲッティ
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 まず、「スパゲッティーニとスパゲッティは違うの?」的な話があるのだが、実はスパゲティーニは1.2〜1.6ミリなのに対して、スパゲッティは1.6〜2.2ミリということで、スパゲッティーニのほうが細いのである。

 で、見た目には二つの味の傾向が、似ているように見えるのだが、実際にはまったく異なる。前者は牡蠣の特徴と同調させようとしているのか、あるいはパスタの細さなのか、かなり塩気を強く感じる味。牡蠣の旨みもこれに埋没してしまい、個人的にはもったいなさを感じた。

 一方、後者はキャベツの熱の入り方が、シャキシャキと食感を残した加減となっており、上に乗せられたチーズ2種や胡椒によるコクや香り、そして辛さやオイルベースのソースを含めて、全体にメリハリがしっかり利いた味になっている。

 ただ、パスタの太さとしては、この二つを入れ替えて欲しかったというのが正直なところ。茹で加減やパスタ本体の味としては、申し分ないものだったので、組み合わせという意味で少しだけ自分の期待値を下回ってしまった。

 そして、食後のエスプレッソなのだが…

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 実はパスタと一緒に出してもらったもの。このお店で一番気になったのが、ホールや厨房の人数が見た限り10人以上いたにもかかわらず、サーブが遅かった点である。

 視点を変えると32の客席に対してこの人数ということは、かなり固定費がかさんでいることになる。テナント料も含まれることを考えると、コストパフォーマンスという意味では、優位性を感じる店ではない。

 色々な意味で、お店に対する好みが人によって、大きく好きか嫌いから二分するのではというのが、自分の感想である。一方、この方は一体どう感じたのであろうか…

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カテゴリー : [ イタリアン|丸の内 ]  記事の編集 takapu : 2006年11月06日 23:58

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コメント

 【あなさま】

 やはり、視点が二つあると、お店に関する細かい部分までフォローできるので、いいものですね。

 次回は、「同じつゆで食べるシリーズ・うどんvsそば」なんていかがでしょうか?

投稿者 takapu : 2006年11月08日 22:03

 【ヒロキエさま】

 えー…チーズの味は覚えてません(苦笑)。

 牡蠣パスタの味の濃さの後で、ほっとした記憶のほうが強くて、
どんなチーズだっけなぁ…という感じです。すいません。

投稿者 takapu : 2006年11月08日 21:59

 【55aiaiさま】

 ホール担当の方一人一人の動きについては、不満があったり不手際があったりというのはないんです。

 ただ、期待値と価格と答えの一致点である、料理とサービスの組み合わせで考えると、
これは違うと思ったのです。

 やはり、ランチで1,890円となると、期待値がかなり大きくなってしまうもので…

投稿者 takapu : 2006年11月08日 21:57

どもども、先日はありがとうございました。
コラボブログって楽しいですね。
takapuさんの鋭い観察力に脱帽です。
えぇえぇ、状況証拠的に怪しい部分感じちゃったりしましたよね・・・(ぶっ

写真もどうもありがとうございます。
またやりましょう〜!!!

投稿者 あな : 2006年11月07日 14:02

スパゲッティとスパゲッティーニを食らってーにしてきたのね。
気になるのはキャベツ畑。
二種類のチーズとは?
チーズマニア略してチーマーとしては、そこ一番気になります。

投稿者 ヒロキエ : 2006年11月07日 10:22

このお店、麻布にあった時に行きました。
後でTBさせてくださいね。
最初に伝えた苦手な食材が、そのまんま使われて出てきた時にはびっくりでしたが。。。
でもフォローの言葉もあったしさほど悪い印象ではなかったですよー。

takapuさんらしく、カキタベ!だったわけですね♪

投稿者 55aiai : 2006年11月07日 10:03

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