イタリアンのランチ記事

2006年11月22日

赤坂見附・La Platea カルボナーラ(980円)

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 よく行くお店のランチが、黒トリュフのパスタだということを知って、速やかに向かったものの、2,000円のメニューに対して、財布の中に1,700円弱しかないことが判明。ということで、別のパスタのお店として、しろたえの斜め前ぐらいにあるお店へ。

 ほぼカウンターしかない店内に入り、注文したのはカルボナーラ。シェフとサービスの2人という体制で、コンロも2つしかないので、運ばれるまで約8分。

 で、カウンターの目の前が厨房なので、出されるまでに一連の調理作業を見ていたのだが…正直、色々な状況が目に入ってしまい、この時点で期待値が降下。味についても、「カルボナーラ味のスープスパゲティでした」という印象しかない。

 夜は夜で75種類のスパゲティメニューがあるようだが、その前にまずは品数を絞って、個々の味をなんとかしてもらいたいというのが正直なところ。サービスの女性の動きはテキパキして印象的だったのが…

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2006年11月09日

銀座・shark ズワイガニとエリンギ茸と有機キャベツ入りペペロンチーニ(950円)

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 銀座の大きなレジャー施設の近くにある、イタリア料理店。店内に入ったところ満席だったので、先に注文だけして外で待つことに。
 
 5分ほど待った後で入店し、席に着くと前菜とパンが運ばれてきた。シェフが築地市場の近くに住んでいるということもあって、タコの粒マスタード和えに使われているタコは、その太さもあってしっかりした食感。

 ただ、この旨さは粒マスタードを絡ませたからではなく、タコそのものが旨いからである。また、ジャガイモとトマトソースを和えたものや、ブロッコリーをオイルで和えたものは、冷えすぎていて味うんぬんという感じではなく、カゴに入ったパンも温かいものではなく、極めて普通なもの。

 そして、パスタが運ばれてきたのだが…

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 「何だ、この盛り付けは!」という皿だった。

 キャベツは妙に大きく食べ辛く、カニの味は感じるものの、エリンギについては、「エリンギですね」的なもの。スパゲティも芯が残ったメリハリのある固さではなく、全体に固いのでフォークに絡まず、自分も他のお客さんも口をすぼめて、まるでうどんを食べているかのようにすすることに。

 そして、一番ショックだったのが、これがまったく辛くなく、ニンニク感も皆無なスープスパゲティだったことである。とりあえず、自分の頭の中にはなかったペペロンチーノだったのだが、これは一体…

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2006年11月06日

丸の内・グットドール・クラッティーニ Antipasti e Pasta(1,890円)

 ※この記事は、11月2日付けの記事です。11月6日付の記事はこの記事の下にあります。


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 「あるお店にブロガーさんと行って、それぞれが注文したものをシェアしつつ食べて、それぞれに対してどんな感想を書くのだろうか?」

 ということを、少し真面目にやってみようと思い、西麻布から丸の内に移転してきたイタリアンのお店に、あなさまと訪問。ということで、今回の記事は、あなさまのページと同時並行で御覧ください。

 さてこのお店、二重橋前駅の近くにあるとあるビルの1Fにあり、店内はそれほど大きくなく席数は32席。店内に入り、前菜、サラダ、パスタ、エスプレッソで構成されるコースを注文。前菜は7種類から、パスタは10種類から選ぶということで、それぞれこういう前菜とパスタを選択。

 ・あなさま
  前菜:前菜3種盛り合わせ
  パスタ:キャベツ畑のスパゲッティ
 
 ・自分
  前菜:さばのマリネ
  パスタ:牡蠣とほうれん草のスパゲティーニ

 以上を注文した後、まずは共通メニューであるパン(フォカッチャ)とオイル、そしてサラダが運ばれてきた。

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 パンについては、店内で焼かれているものではないようで、冷たいものが切られて運ばれてきた。味についても、特筆するようなものではなく、濃厚なオイルの味を感じるためのツール的な位置づけ。

 で、隣のテーブルに、黒ゴマのパンが置かれていたのが目に入ったので、「あれば、おかわりとして他のパンも食べてみたいのですが」と尋ねたところ、「すいません、なくなってしまいまして…」とのこと。状況証拠的に怪しい部分を感じたり、本当に品切れであるのであれば、それはそれでリアルに問題があるのではと思った。

 一方の野菜サラダは、「地野菜のサラダ仕立て」ということで、タップリのレタスの下にカボチャが入っているのだが、ネーミングのイメージと一致する具合に、野菜の味が濃厚だったのは、トレヴィスだけだったのが残念。

 そして、前菜が二皿運ばれてきた。

・前菜の三種盛り
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・さばのマリネ
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 前菜の三種盛りは、生ハム、タコとイカのサラダ仕立て、くじらとモッツァレラ・アボカドのカルパッチョ。一番印象に残ったのは、やわらかい肉の食感から広がる旨みと、そこに不足している強いボリューム感が一体になったカルパッチョ。また、タコとイカについては、くじらと対象的な強い弾力が印象的。ただ、生ハムについては、塩味は強いものの、この二品に隠れてしまっていた。

 一方、さばのマリネは、お米の土台にマリネを乗せて、太めの水菜を組み合わせた横に、トマトソースとピンクペッパーが添えられたもの。単体で食べると、素材のまんまな味なのだが、行儀を別にして全ての材料を混ぜて食べると一変する。

 固めに炊かれたお米、やわらかく脂もしっかりと残っているさばの旨み、そして水菜のシャキシャキした食感が一体になって、個々のポテンシャルも高まる味となる。また、ピンクペッパーが全体をさっぱりとさせてくれることや、マリネの酢の効果もあって、食べやすさも上々。

 パンとサラダで少し低めだったテンションが、少し高まってきたところで、メインのパスタ2品が運ばれてきた。で、ここで印象的だったのが、事前に「シェアして食べます」と伝えると、取り分け皿が出てくるのではなく、2種類が2枚のお皿の上に、ハーフポーションで運ばれてきたことである。

・牡蠣とほうれん草のスパゲッティーニ
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 ・キャベツ畑のスパゲッティ
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 まず、「スパゲッティーニとスパゲッティは違うの?」的な話があるのだが、実はスパゲティーニは1.2〜1.6ミリなのに対して、スパゲッティは1.6〜2.2ミリということで、スパゲッティーニのほうが細いのである。

 で、見た目には二つの味の傾向が、似ているように見えるのだが、実際にはまったく異なる。前者は牡蠣の特徴と同調させようとしているのか、あるいはパスタの細さなのか、かなり塩気を強く感じる味。牡蠣の旨みもこれに埋没してしまい、個人的にはもったいなさを感じた。

 一方、後者はキャベツの熱の入り方が、シャキシャキと食感を残した加減となっており、上に乗せられたチーズ2種や胡椒によるコクや香り、そして辛さやオイルベースのソースを含めて、全体にメリハリがしっかり利いた味になっている。

 ただ、パスタの太さとしては、この二つを入れ替えて欲しかったというのが正直なところ。茹で加減やパスタ本体の味としては、申し分ないものだったので、組み合わせという意味で少しだけ自分の期待値を下回ってしまった。

 そして、食後のエスプレッソなのだが…

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 実はパスタと一緒に出してもらったもの。このお店で一番気になったのが、ホールや厨房の人数が見た限り10人以上いたにもかかわらず、サーブが遅かった点である。

 視点を変えると32の客席に対してこの人数ということは、かなり固定費がかさんでいることになる。テナント料も含まれることを考えると、コストパフォーマンスという意味では、優位性を感じる店ではない。

 色々な意味で、お店に対する好みが人によって、大きく好きか嫌いから二分するのではというのが、自分の感想である。一方、この方は一体どう感じたのであろうか…

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2006年10月17日

赤坂・L'arcobaleno Pranzo B(3,000円)

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 久しぶりにアルコバレーノへ。普段は“Pranzo A”という、サラダ・スープ、パン、メイン、ドリンクがセットになったものを注文しているのだが、今日は妙にテンションが高かったので、お昼のフルコースであるPranzo Bを注文。最初に運ばれてきたのはこの2品。

・自家製3種類のパンとフォアグラのブリュレ仕立て
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 手前のフォアグラは、この状態で運ばれてきたものではなく、フォアグラのムースが入ったカップが運ばれてきたところに、砂糖が注がれて…

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 という具合に、目の前で火をつけて出来上がりまでを見ることができた。この熱によってクリーム状になったフォアグラのムースと、固く香ばしい苦味をかもし出す砂糖が一体になり、濃厚な味わいとなる。また、カップの下部には熱が通ってないので、ムースとしての味わいと、クリームとしての味わいの二種類を堪能することができる。

・前菜3種
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 前菜は、甲イカとホッキ貝のマリネ、そして手前が「鯖のカルピオーネ」というもの。マリネはニンニクとオイルのコク、そしてパセリの苦味が、個々の素材が持つ甘みと一体になって、そこにピンクペッパーの鮮烈な刺激が加わるという、さわやかかつ濃厚な味。特に、ホッキ貝のワタの味わいとオイルがコントラストになっていたのが印象的。

 一方の鯖のカルピオーネは、揚げた鯖と野菜をワインビネガーに漬け込んだ、いわば南蛮漬けのようなもの。ワインビネガーをぎゅっと吸い込んだ鯖と衣が作る、酸味と一体になった旨みが口の中に広がる。また、タマネギやニンジンもその食感と甘さが、鯖の味とコントラストを作っている。

・さんまのトマトソース シチリア風
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 トマトの甘さと酸味、そこにサンマのほろ苦くも力強い味。そしてタマネギの甘さが加わることで、濃厚かつ立体的な味になっている。また、パスタは手打ちの「キタラ」というものを使っているのだが、ここのお店では、

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 こんな道具の上に手打ちのパスタ生地を乗せて、金属の下に落として作っている。クミクミした食感のパスタなので、濃厚なソースに負けないバランスとなっており、噛めば噛むほどにソースと粉の味が一体になる。また、アクセントとして入っている松の実とパセリが、ソースに変化を与えてれるのも印象的。

・青森産バルバリ鴨と野菜のロースト クランベリーソース添え
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 メインはひ弱な食感ではなく、これぞ力強さといわんばかりの食感を持つ鴨。そこから溢れてくるのは、旨みに満ちた肉汁のみ。脂が豊富な肉もいいのだが、やはり本来の旨みというのは、脂ではなく赤身からのエキスではと思っている身なので、非常にうれしい限り。また、クランベリーソースとの相性も、酸味と肉の旨みのバランスが取れており、ナイフとフォークが止まらない。

 そして、イタリアから直送されたカブや、大ぶりのナス、ネギもしっかり旨みを引き出されており、その甘さや食感が肉の味を引き立てつつも、個々の味としてもしっかりと主張しているのが印象的。

・いちじくのコンポートとバニラアイス
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 食後のデザートは、紀州のイチジクを使ったコンポートと、自家製のバニラアイス。前者は、赤ワイン煮のように、こってりと赤ワインエキスを吸ったものではなく、イチジクの濃厚な旨みを、いかにしてワインの酸味が引き立てるかという味になっており、もう一方のバニラアイスが濃厚なので、お皿の中でコントラストがしっかりと成立している。

 このお店、開店して約2年なのだが、改めてかなりの伸びしろを感じたコースであった。

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2006年08月16日

銀座・Cicciolina PIZZATORIA ランチセット(1,000円)

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 「今日のいっぴん」のabuyasuさま主催による、ランチオフ会に参加させていただく機会に恵まれた。

 この日は月1ジャポネの会会長である「ゆる〜り、ゆるゆると〜」のkisakoさま、「あなさんの美しき日々」のあなさま、そして、ジャポネ会の会員であるu-tanさま、abuyasuさまのmixiつながりのたもりんさま、という総勢6名。ということで、abuyasuさまによって、事前に予約をしてもらったコリドー街のイタリアンへ。

 ランチセットは、ピザ5種類、パスタ3種類から一つ選び、あとは前菜と食後のドリンク、そしてワインまで飲めるというもの。ということで、6人いるので、ピザ4種、パスタ2種を選択。

・「なすのアラビアータ」と「うにのクリームスパゲティ」
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・左上から時計回りに、「サルモーネ」、「フンギ」、「トンノ」、「ディアボラ」06-08-16-3.jpg

 サルモーネ:トマトソース、スモークサーモン、ケッパー、トレヴィス
 フンギ:生クリーム、ベーコン、マッシュルーム、モッツァレラ
 トンノ:ツナ、フレッシュトマト、オリーブ、バジル
 ディアボラ:サラミ、青唐辛子、フレッシュトマト、モッツァレラ
 
 正直、色々な種類をシェアして食べると、個々の料理に対する一応の印象はあるものの、一種類を全部食べたときの状態とは違うだけに、まとめづらくなってしまう。

 それに、今日は色々な人と知り合えて、会話ができたことが一番のご馳走なので、そういう意味では実際に食べたものの話は、大した意味はないのかもしれない。

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イタリアンに関する、これ以前の記事はこちら。

2005年01月21日 13:20 Baffo ランチ(1,050円)
2004年02月19日 13:47 Baffo ランチ(1,000円)