日比谷 のランチ記事

2006年10月31日

日比谷・帝国ホテル「ユリーカ」 バターミルクパンケーキ・季節のフルーツ添えとペリエ(2,194円)

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 最新号の「散歩の達人」の表紙を見て、パンケーキが食べたくなってしまったので帝国ホテルへ。日生劇場側に出入口があるものの、せっかくなので正面入口から入り、大きなロビーをまっすぐ進んで案内板に従って進むとお店を発見。

 すると、帝国ホテル内では一番入りやすいお店ということもあってか、8人ぐらいがウェイティングの状態。そこで5分ほど待った後に席に案内され、メニューブックから注文したのは、当然ながらパンケーキ。ドリンクについては、紅茶やコーヒーで迷ったものの、なぜかペリエを注文。

 そして待つこと約10分、目の前にパンケーキが運ばれてきた。直径約14センチぐらいのパンケーキが3枚、季節の果物としてイチゴが4つ、そして、ホイップバター、メイプルシロップ、はちみつというのがワンセット。

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 一枚一枚はあまり厚いものではないので、最初の一枚という具合に綺麗に食べようとしても、どうしても次の一枚にナイフやフォークの跡ができてしまう。でも、ナイフが当たった瞬間、生地の表面から伝わってくる香ばしさ、そしてその奥にあるしっとりした生地の柔らかさが、いやおうにも期待感を高めてくれる。

 まずは、ホイップバターを塗って食べると、生地のほんのりした甘さ、そしてバターの想像以上にあっさりしたコク、そして徐々に広がるうっすらとした塩味。口当たりが軽めなのに味がしっかりとしているという、理想的な組み合わせになっている。

 次に、ホイップバターが塗られたパンケーキに、イチゴにかけられたジャムをつけて食べると、少しの酸味としっかりした甘さのジャムが、生地のコクと一体になって口に中に広がる。この流れでイチゴを食べると、パンケーキのコクとのコントラストがはっきりするのと同時に、イチゴの味も際立って感じる。ここまでで一枚目が終了。

 サービスの方によってグラスにペリエを注いでもらってから、二枚目を食べる。まずはバターを塗らずに、メイプルシロップを注ぐ。生地にじんわりと染み渡ったシロップの甘みは、かなり濃厚。それなのに、食べてみるとしつこさは皆無。上品な甘みとパンケーキがしっかりしていることで生まれる味か。そこに、ホイップバターを塗ると、コクとシロップの甘みの一体感によって、ボリューム感が高まる。

 イチゴを食べた後で三枚目、まずは蜂蜜を注ぐ。メイプルシロップよりも粘度が高いものの、甘さとしてはメイプルよりもやさしくなっている。生地への染みこみ方は、こちらのほうが弱いので、生地との一体感というよりも、この蜂蜜を生地と一緒に味わうという感じになる。そして、ここでもホイップバターと一緒に食べることで、蜂蜜の味わいにアクセント的な塩味が加わる。

 で、最後の一口は、ホイップバター、イチゴ、ジャム、そしてメイプルという組み合わせで食べる。満足感が一杯になるのと同時に、いつの間にかお腹も一杯に。

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2006年09月22日

日比谷・BIAN Aセット(945円)

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 昔、仕事で恵比寿に行った際に、ランチで入ったことがあったこのお店が、いつの間にか日比谷シャンテのB2にできていたので訪問。とはいえ、実際には4月に開店していたらしいが…

 この店は、スンドゥブをアレンジして、京風のダシをベースにしたスープに、唐辛子味噌や豆腐や卵を加えた、“SUN”というスープをメインに据えたお店。で、恵比寿で既に唐辛子味噌の辛さを体感済みだったので、唐辛子味噌が入らない豆乳味噌バージョンを、白米と日替わりの一品がつくAセットで注文。

 その後、10分待って運ばれてきたのがこのセットである。

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 スープには豆腐、ネギ、エノキ、鶏肉、ゲソが入っており、豆乳の甘みとダシの土台が一体になった、見た目どおりにほんのりしつつ、見た目以上にコクとボリュームのあるスープである。また、豆腐以外の具に弾力を持ったものが多く、おのおのの役割がはっきりしていることも印象的である。

 そして、器をよくかき混ぜると卵が現れる。

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 ただ、卵の黄身を和えても如実にコクが加わるのではなく、ダシの強さを再確認することになる。むしろ、器の熱さで微妙にコゲの部分ができる白身に、卵を入れる意義を感じた。

 ところで、料理が運ばれてくるまで間、店内を眺めていたのだが、ソファー席>入口近くのカウンター>厨房前のカウンターという順に、インテリアの気合が落ちていることに気がついた。
 
 特に、自分が座った厨房前のウンターは左を向くと、ディシャップスペース(厨房からホールへの料理の受け渡し場所)っぽくなっているのだが、なぜか、従業員が手を洗う流しが見えてしまっている。しかも、オープンキッチンっぽくしている割に、厨房が一段高くなっており、SUNを入れる器を炊くコンロは奥にあるので、何も見えない。

 味は日本人向けにアレンジされ、作りこまれているだけに、マイナス面を感じさせかねないこの厨房は、隠してしまうほうがいいのではと思う。

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2006年09月20日

日比谷・だる満 魚のかす漬、オムレツ、中御飯(800円)

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 日比谷シャンテの裏手、椿屋珈琲店の角を曲がった細い裏通りに、こんな定食屋さんがある。看板が小さく、引き戸が大きいこのお店、ドアのガラス部分から、うっすらと明かりが漏れるので営業していることは判るものの、逆にこの明かりが、店になんとなく謎めいた雰囲気を与えており、自分の中で入ることにためらいを感じさせていた。

 で、今日こそはと思い、ドアをほんの少しだけ開けると、中からお客さんとおぼしき数人の声。それを頼りに店内に入ると、昭和が昭和のまま残った定食屋さんの姿が目の前に広がった。

 さて、このお店には○○定食というものはなく、壁に掛けられた商品名が書かれたプレートから、自分の好きなものを選ぶ方式となっている。

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 およそ、25種類ぐらいのおかずから、魚のかす漬とオムレツを、そして御飯の中を注文。お店のおかみさんに、「味噌汁は?」と尋ねられたのだが、やや気温が高かったので丁重に遠慮させてもらった。

 このお店はおかみさんと、厨房担当のおやじさんの2人で切り盛りしている。なので、注文してから約12分ぐらいしてから、自分のおかずとご飯が運ばれてきた。

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 アコウ鯛のかす漬も卵焼き的なオムレツも、ボリュームは十二分。また、ご飯も中ながらにして、どんぶり飯となっている。あとは、この3種類を一心不乱に食べるだけ。

 アコウ鯛もえらく脂がのっている訳ではなかたり、妙にフワフワしたオムレツという訳ではないので、味としてはえらく旨い店というものではないのだが、お店の温かさに包まれながら食べるという時間を久しぶりに感じた。

 午前の仕事と午後の仕事の間に必要なのは、自宅で過ごすようなやすらぎを感じることができる、こういったお店なのかもしれない。

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2006年08月31日

日比谷・中国飯店 加哩麺(750円)

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 以前、コリドー街の嘉泉という中華料理店で、タンタン麺を食べた記事に対して、「日比谷シャンテの横に、チキンカレーそばを出しているお店がありますよ。」というコメントをお寄せいただいたので、そのお店に伺うことに。

 店内に入ると客席に占めるおじさん率は7割以上。そして、ほとんどの方がランチタイムの定食を食べている。思えば、店名を含めてこういったベタなランチの店の経験値が、意外に少ないので新鮮に見える。

 さて、2Fの回転テーブルの席に案内されて、注文したのはチキンカレーそばこと、加哩麺。冷たいお茶を飲みながら、ドリンクを含めて157種類もあるグランドメニューを見ながら、8分ぐらい待って運ばれてきたのがこの一品。

 見てのとおり、麺をすっぽりと覆うようにカレーがかかっている。実はこのお店には、別にチキンカレーがあって、そのカレーをスープベースに加えているのだという。具も妙に存在感があるマッシュルーム、タマネギ、そして鶏肉。

 と思って、最初に鶏肉を食べたところ、なんとホタテの貝柱も入っていた。この食感が鶏肉のクミクミした食感以上にインパクトを与える。また、タマネギもシャクシャク、マッシュルームの弾力もしっかりしているので、食感が濃いという印象を受けた。とろっとしたスープ自体の味も、まろやかなコクから、やさしい辛さが広がるという具合。

 こういった、麺がほぐれにくいスープゆえに、麺は塊になっている。なので、最初に麺を食べると口の中が軽く火傷してしまうぐらいに熱く、麺自体の味にカレースープが少し絡んだという味。ところが、少しずつ麺をほぐしていくと、しっかりとスープと麺の一体感が強くなる。さしずめ、やけにレベルが高い「ソフト麺+カレーシチュー」の組み合わせか。

 そんなこんなで麺を食べ終わると、意外に多くのカレースープと具が、丼の中に残ってしまった…ん?ここで自分がやるべきことは一つでは?という自問自答の3分後、

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 目の前はこうなっていた。スープとしっかり絡んだ半ライスが旨く、薄切りなのにコリコリしたザーサイの食感と塩辛さが、マイルドな味に対していいアクセントとなる。追加の半ライス110円だけで、ここまで楽しめるとは自分でも思えなかった。

 そして、食後の杏仁豆腐はゼラチン系。こういった組み合わせで食べた後は、ゼラチン系であることに妙な嬉しさを感じる。

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2006年07月12日

日比谷・慶楽 スープチャーハン(1,000円)

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 前日の日記にも書いたように、百日咳のような症状がずっと止まらず、この日も喉が痛くて痛くて仕方がない。幸い、熱はほぼ平熱ではあるのだが、職場の窓が開かない上に空気がこもってしまうレイアウトということもあり、職場にいる時間が長いほどに、咳が溢れんばかりに出てきてしまう。

 で、この日は一つ外部の方と打ち合わせを行ったあとで、喉にやさしいものをと思い、慶楽のスープチャーハン。

 数年ぶりに食べたこの一品、相変わらず上品だけどジャンクで、ハムとチャーシューの組み合わせによって、食感にアクセントがでていることにうれしさを感じるのと、個人的には、スープを吸ったチャーハンの味の変化より、チャーハンの味で変化する、スープの味の移り変わりが好きである。

 やっぱり、この組み合わせを考えた、この店の先代は偉大だと思いつつ、お会計の際にレジの後ろに飾られている先代の写真に心の中でお礼。


 で…実はこの日記を書いているのは13日の午前10時。これから医者で検査をしてもらうため、13日付けの日記は休ませていただきます。皆様も体調には十分にご注意ください。

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