ひるベターのランチ記事

2006年11月21日

銀座・蘭州 カキそば(アレンジつき・1,210円)

 日産本社・社員通用口の目の前にあるお店。

 建物自体がかなり下町感に溢れているのだが、店内に入ると、本気で下町の中華料理店なデザインの、椅子とテーブルが鎮座していた。

 さて、ここのランチメニューは定食ものと麺ものがあるのだが、壁に貼られたメニューに書かれていたのが、「カキそば」の文字と「ミソカキそば」の文字。

 カキタベニストとして、この二択で悩んでいるうちに、テーブルの上に置かれたランチメニューに書かれていた、「大辛ラーメン」の文字が目に入った。

 それなりに寒くなってきた日に、この大辛の文字は魅力的である。しかし、カキそばやミソかきそばも魅力的。そして、悩んだ末に店員さんに注文したのは…

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 無理言って作ってもらった、カキそばの激辛バージョンである。

 元々、このお店のカキそばは醤油ベースの味とのことだが、たっぷりと炒められた唐辛子により、ここまで真っ赤になったスープには、醤油のじんわりした味ではなく、辛さに溢れた衝撃的な味が満ちている。

 このスープの中には、白菜、ネギ、豚肉、卵、さやえんどう、キクラゲ、そして7センチクラスの、ワタ部分がぷっくりふくれたカキ。つまり、本来のカキそばと同じ具が、激辛スープにつかってずっしりと辛くなっているのだ。

 そして、少し細めの麺もこのスープを身にまとい、刺激的な辛さを口の中に伝える。しかも、器が金属製なので、冷めるまでの時間は長い。ただ、麺の量はそれほど多くないので、辛い白菜鍋の中に麺が入ったものを食べている感覚になる。そして、辛さの裏に旨さもしっかりと詰まった味。

 ということで、汗だくになり、メガネを外して、紙ナプキン4枚を使って、おしぼりを駆使して、お冷を飲みすぎないようにして、ようやく完食。さすがに、ここまで来ると食後に冷たい飲み物が飲みたくなるのだが、ここのお店がサービスで出してくれたのは…

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 最後まで、汗だくな時間帯であった。

 ちなみに、ミソかきそばの激辛バージョンの有無は未確認なのだが、それはこの方に確認してもらうのが一番か。

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2006年11月16日

麻布十番・スーリヤ スペシャルランチ(1,200円)

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 六本木通りから少し奥に入った東麻布の住宅街には、カレータウン的にカレーを出してくれるお店が、点在している。

 日替わりでメニューを変えているお店の3種の豆カレーにしようか、外観から昭和な雰囲気をかもし出すお店のチキンカレーにしようか、迷った中で選んだのは、非常にベタな選択ながらも、有名処であるこのお店。

 店内に入り、厨房の横にある席に座ってメニューを確認して、カレーが2種類選べるスペシャルランチを、マトンカレーとベジタブルカレーの組み合わせで注文。

 最初に運ばれてきたサラダのまろやかなドレッシングで、口の中を辛い味付けに敏感な状態にしてから、待つこと約7分、大きなプレートが運ばれてきた。

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 やはり、真っ先に目が向くのは、約30センチ近くはあろうかという大きなナン。まず、カレーをつけずに食べると、表ふんわり中ムチムチ、そして釜に張り付いていた面が、パリっと香ばしく焼かれていたので、軽さをも感じさせる。

 次に2種類のカレー、まずはマトンカレーに浸して食べると、ゆるくトロみがついたソースの旨みと、ナンのコクが組み合わさった濃厚な味に、スパイスの刺激が覆いかぶさってくる。マトンの食感としては部位によっての変化があり、ぷるっとした食感に当たると妙にうれしくなる。

 次にベジタブルカレー。こちらはスパイスの組み合わせよりも、野菜の味がカレーソースの味によって、
上手く引き出されている点が印象的。カリフラワーやジャガイモ、ナス、インゲンが…と思っていると、いきなり辛口の刺激が。

 そういえば、どちらのカレーも「辛め」で注文していたことを忘れており、安心して食べていると、口の中には野菜の旨みをはるかに凌駕するスパイスの強さが。マトンよりベースがマイルドな分、刺激は強い。
  
 ライスとナンの使い分けについては、完全に好みの問題。ナンのボリュームに対して、ライスのほうが
サブ的な位置づけ。ただ、どちらのカレーもスパイス感を強めにしたこともあって、個人的にはナン向けという印象。

 おかずもの二品については、ナンの上にある「パコダ」はナスの天麩羅。衣に入ったカレー粉が油っこさを消して、ナスのボリューム感に食べやすさを加えた味となっている。 また、どちらのカレーに浸しても、互いにとってのプラスα的なものにもなる。

 タンドーリチキンはしっかりとした肉の味、そして色イメージどおりに濃厚なスパイスの刺激。脂の旨みではなく肉本来の旨みがしっかり組み合わさっている。サイド的なメニューっぽさもあるのだが、この味はメイン級である。

 そして最後は、デザートの「キール」とおぼしきものの、ココナッツミルクのまったりなめらかな食感から広がる甘さで、スパイスの刺激をやさしく緩和して締める。ランチセットとしてかなり上手く構成されているという印象のプレートだった。

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2006年11月13日

東銀座・鳴神 ミニ大阪寿司と胡麻うどん(980円)

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 晴海通りから入る、歌舞伎座を左に見る道は、シチューの銀の塔や、あばれまんじゅう定食の樹庵、サンドイッチがパワフルな喫茶アメリカン等、マガジンハウスのある交差点まで、その長さは短いながらも、色々なお店が集積しているエリアである。

 そんなエリアにあって、この道では珍しく白い壁が目立つのがこのお店。ここは和カフェながらにして、大阪寿司と胡麻うどんをしっかりと楽しめるということで、こちらの方から紹介してもらったお店。

 店内に入って、SEIKOの温かみがある掛け時計が近くにある、カウンターの一席に座ると、赤が鮮やかなカフェとしてのグランドメニューとランチメニューが運ばれてきた。

 ランチタイムでも、宇治茶や7132という釜入り茶、そしてこれらを使ったスイーツや、紀州南高梅と数種類の砂糖を使った自家製梅ジュース等が書かれた、グランドメニューの商品も注文できるとのことだったが、ランチメニューからお茶と並ぶ名物である、大阪寿司と北海道産の胡麻うどんのセットを注文。

 更にグランドメニューを読み込んで、メニューの中に「これは食べたい」というお菓子を見つけたタイミングで、大阪寿司と胡麻うどんが運ばれてきた。

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 まず、胡麻うどんが運ばれてきた時に、「おぅ!」と口走ってしまった。それほどまでに見た目の印象が強く残るうどんであった。

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 まずは、これをつゆに浸さずに食べると、ものすごく滑らかな口当たりから、噛んだ瞬間のずっしりした固さへの変化。かなりメリハリが利いた作りになっている。

 そして、つゆに浸して食べると、辛くもあり少し甘さをも感じるつゆの味と、うどんの食感の変化が一体化し、不思議な旨さに変わる。正直、うどんを食べつくしてしまうのでは、という勢いになりそうだったが、ここで大阪寿司を食べる。

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 大阪寿司は、鯖、海老、穴子、そして太巻。脂と旨みと〆加減のバランスが印象的な鯖、海老の食感とシャリのコントラスト、少し甘めの穴子、そしてボリュームも旨みも十二分な太巻。シャリの酢が強くなく、ほんわりと柔らかく効いているので、個々の具の旨みをしっかりと感じることができる。

 また、印象的だったのが、箸休めとしてお皿に盛られたお茶の葉の佃煮。ゴマのコクと最後にじわっとあふれ出すお茶の葉のわずかな苦味。この組み合わせが、大阪寿司とのコントラストになっている。

 うどんを食べて、大阪寿司を食べて、うどんを食べてという単純な動きの後には、白玉が運ばれてきた。

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 あんがしっかりと甘いので、中途半端な印象を与えないことに好感。

 よく考えると、北海道と大阪の組み合わせという料理構成は珍しい。どちら北海道の味・大阪の味として確立されているからだ。しかし、このお店のようにお互いを補いつつ長所を発揮させる、単なる寄せ集めではない、地方料理のコーディネート力というのは、今後の飲食店におけるメニュー開発に求められる、大きな要素の一つかもしれない。

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2006年11月08日

赤坂・我が家の味 しゅう たまて箱御前+茶碗蒸し(1,155円) 

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 赤坂のアラボンヌーに、水曜限定のシュークリームを買いに行った流れで、このお店のことを思い出し、貼り紙に書かれたラインナップが魅力的だったこともあって、速やかに店内へ。

 昼のメニューはこれ一つなので、茶碗蒸し付きにて注文。で、5分もしないうちに二段重ねのお重と、ご飯、味噌汁、そして茶碗蒸しが運ばれてきた。

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 まずは、茶碗蒸しから食べる。ダシの旨みと卵の甘みが融合した味には、たっぷり入ったエノキの食感と、鶏肉と共に現れる里芋がアクセントとなっている。

 そして、約11センチの正方形6つに入った、生物、焼物、煮物、揚物、そしてサラダを食べる。

 ほっけ焼きにはガリが添えられており、ホッケの脂をさっぱりと感じさせつつ、コントラストをも生み出している。目鯛の刺身も、モチモチした食感から広がるのは、しっかりした甘み。

 天麩羅はブロッコリー、ナス、そしてかぼちゃ。ブロッコリーの天麩羅からは軽さを、ナスからはボリュームを、そしてカボチャからは期待通りのホクホク感を得ることができる。

 そして、よせ豆腐のあんかけは、あんかけの濃厚な味と豆腐のいい意味での淡白さが、印象的な組み合わせ。一緒にじっくり煮込んで、あんかけ的にするのもいいのだが、これは豚バラの味がかなり前に出ているので、強さをやわらげる役割をも果たしている。

 おかずを食べてサラダを食べてという中で、目の前のおかずが一つずつなくなっていくのは寂しいのだが、最後のコーヒーゼリーもしっかりと作られているので、逆に言うと、ゼリーまであと○品と考えることが、実は魅力の一つになっているのかもしれない。

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2006年11月03日

淵野辺・コメダ珈琲店 シロノワール他(1,890円)

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 中部地方には、200店舗を越えるという膨大な店舗網を持つ、コメダ珈琲店という喫茶店がある。

 このお店、実は神奈川にもフランチャイズ方式によって、数店舗出店しているのだが、名古屋を中心とした喫茶店文化を広めるためにか、11月3日に合わせて、国道16号線沿いに「相模原相生店」を開店した。

 駐車場は約20台程度あり、時間帯ゆえにか意外にも行列もなく、すんなりと店内に入ることができた。喫煙席と禁煙席が完全に分かれており、友人と一緒に禁煙席に座って注文したのは、このお店の代名詞シロノワール、そしてハンバーガーとクリームコーヒー、そしてコーヒーシェイクの4点。

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 ロードサイドに展開する比較的大型な喫茶店ということで、内装やら雰囲気やらには、あまり期待をしていなかったのだが、木の香り広がる店内は、意外に落ち着いた雰囲気となっていた。そんな中でメニューを見ながら待っていると、注文した品が次々と運ばれてきた。

・シロノワール
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 まず、見た目に豪快なシロノワールは、直径約15センチのデニッシュの上に、これでもかとソフトクリームが盛られたもの。で、見た目のインパクトだけではなく、味にもかなりのインパクト。一番驚いたのが、デニッシュが予想以上に熱く、これが素早くソフトクリームを溶かすことで、デニッシュの下部にソフトクリームがたっぷりと染みこむことである。そして、グシュっとした食感から、ソフトクリームの甘さがじんわりと広がるという具合。

 染みこんだソフトクリームの味を含めて、デニッシュの味そのものが、思った以上にしっかりしているので、最初はソフトクリームが染みこんだデニッシュの味、次に塊のままで食べるソフトクリームの甘み、そしていつの間にかその二つが一体になっているという展開となる。また、メイプルシロップを注ぐと、更に香りとコクが増すので、これも欠かせないところ。

・ハンバーガー
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 こちらはパンの大きさと表面のサックリした食感が印象的。中身はハンバーグと卵、そしてレタスとソース。パティがうんぬんというものではなく、ジャンクさも漂う一品なのだが、なぜか笑って許せてしまうようなオーラも出している。

・コーヒーシェイク
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 コーヒーシェイクは直径約7センチ、高さ約12センチのすごい容器に入って運ばれる。正直、これだけでお腹一杯になるシロモノなのだが、その味は単調なものではなく、溶けた部分と溶けない部分の不思議な融和感と、いやおうないボリュームが楽しい。

 また、写真を撮り忘れてしまったのだが、クリームコーヒーは高さ約15センチのグラスに入った、ガムシロ入りかガムシロ抜きかが選べる、冷たいアメリカンコーヒーの上に、シロノワールのクリームが乗ったもの。
 
 自分はガム抜きで注文したのだが、これはガム入りを選んで、甘いコーヒーと甘いクリームの、とことん甘いもの同士の組み合わせを楽しむものだと実感。

 こんなに豪快なアイテムばかりを食べた後に感じたのが、ここはモーニングを含めて「喫茶店を楽しむ」ということを、思い切り実践できるお店だということ。単純に「甘くて豪快なものが食べたい」。そんな気持ちが一番似合う。

 ところで、

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 このキャラクターの名前がわからないのが悩ましい…

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ひるベターに関する、これ以前の記事はこちら。

2004年12月09日 13:14 鳥与志 焼鳥丼(980円)
2004年11月26日 14:58 天龍 辛いそば(980円)
2004年11月19日 13:34 天龍 餃子ライス(1,020円)
2004年09月07日 13:30 志な乃 合い盛り(1,100円)
2004年08月24日 13:15 和楽 えびランチ(1,000円)
2004年06月24日 13:50 やげんぼり 八坂(1,050円)
2004年02月19日 13:47 Baffo ランチ(1,000円)