神保町のランチ記事

2006年01月04日

神保町・kitchen Hayashi カキフライ定食(800円)

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 書き初めならぬカキ初めとして選んだのは、「カキタベ!」掲示板に「やけにコストパフォーマンスがいい」という書き込みがされていた、神保町のこのお店。

 まず、サラダとコンソメスープが運ばれてくる。

 サラダの特長として、もやしにキチンとゴマが和えてあるので、一口食べると食感から始まって、もやしの水分とドレッシングが一体となり、そこにゴマの風味が加わる。一方のコンソメスープは具が入ってない言わば正統派で、少し薄味のもの。とはいえ、本当にじんわりと口の中で旨みが広がるので、食前のスープとしての機能を果たしている。

 次にカキフライが乗った大皿とライスが運ばれてきた。

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 広島産のカキを使用した、平均7センチクラスのカキフライが5個乗っており、付け合せにはケチャスパとキャベツが乗っている。ここのカキフライには、タルタルソース、特製ソース、大根おろしのポン酢和え、そしてレモンというように、豊富なソース類がついてくる。

 まず、何もつけずに一口食べると、パン粉のサクっとした食感と、絶妙な火加減によりレア状態に揚げられたカキの水々しい味と、ヒダやワタの苦味が口の中に広がる。とはいえ、まるで生食用を使っているかのような水々しさがあるので、苦味にはいい意味で密度がなく、口通りがまろやか。ちなみにここのパン粉、砂糖を少なくしたパンにより作られたものを使っているとのこと。

 次に、自家製のタルタルソースをつけると、今度はタルタル主導の味となり、タルタルのコクと牡蠣のコクが相まって、水々しさをいい意味で打ち消してくれる。また、自家製ソースは少し酸味を持ったもので、これは芥子と酢を入れているからとのこと。

 唯一、大根おろしは牡蠣の水々しさに、水っぽさが加わってしまう組み合わせになってしまったのだが、これらの調味料の組み合わせとしては、自家製ソースをまぶしたカキフライに、更にタルタルソースを乗せると、濃厚なタルタルの味と酸味が効いたソースの味によって、カキフライにとって一番いいバランスなのではと思える。

 また、付け合せのケチャスパも、食感がへなへなした頼りないものではなく、しっかりとした歯ごたえと、口の中をリセットさせてくれる程度の適度な味付けを持つ一品。

 この値段でソースによるカキフライの食べ比べができ、素材にも揚げ方にも付け合せにもこだわりを持った店は、そうはない。

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 記事の編集 takapu : 23:36 | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年11月28日

神保町・いもや 天丼(大盛り550円→500円)

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 いもやは神保町に多数存在し、ここは白山通り沿いのいもや。店の外には2人しか並んでいなかったのだが、そこは、この町の代名詞的な店。暖簾をくぐって店の中に入ると8人ぐらいの行列。その後、カウンターのお客さんが食べ終わる度に、一人また一人と行列が減っていき、ようやく自分の席が空き、そこはたまたま天麩羅鍋の目の前だった。

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 3人いる店員さんのうち、揚げと丼つゆ担当の方が、キスは半身を油にくぐらせてから鍋へと落とし、イカとエビは豪快の鍋に放り投げる。そして、まだ出ていない人数分の丼を「○人前お願い!」という具合に、ご飯担当の店員さんに威勢よく伝える。

 このお店、中に入るとすぐに揚げ担当の方が注文を確認してくるので、その際に大盛りとかご飯少なめとかをリクエストするのだが、ご飯担当の店員さんはそのやりとりを覚えており、見事に大盛りや普通盛り、時には少なめのどんぶり飯がおひつから盛られる。

 そして、個々のどんぶり飯の上に揚がったイカ、エビ、キス、そしてどんぶり飯を盛っている間に鍋に投入された、揚げたてのノリの天麩羅が乗り、普通盛りだと丼つゆ一かけ、大盛りだと丼つゆ二かけが天麩羅の上からかけられ、しじみのお味噌汁と共に出される。

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 味は、ごま油を使っているのにしつこさを感じない天麩羅もさることながら、甘辛でダシも効いた丼つゆが旨い。また、おひつに入ったご飯はベタベタしておらず、適度な固さを保っており、これが底のほうにたまった丼つゆと一体になると、一種のつゆだく状態となる。

 タネそのものについては、イカの皮が伸びたりというのはあるのだが、クセや生臭さ等もなくボリュームも十分なもの。あさりの味がしっかりと出ている味噌汁を含めて、この味をこの値段で出せる店は他には皆無か。

 もちろん、丼の中身ご飯一粒残さず食べたので、この店のルールにのっとり大盛り料金は無料となった。

 記事の編集 takapu : 21:41 | コメント (11) | トラックバック (4)

2005年07月01日

神保町・七條 ビーフカレー(900円)

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 小学館ビル地下飲食店街にある洋食店。

 お店のショップカードにも、エビフライの写真が掲載されているものの、築地王のホムペにある「美味いもの屋・写真館の中」で、「特に、ココのカレーは、生涯一度は食べておきたい味である。」と、書いてあったのを思い出したのでカレーを注文。

 外見はいわゆる「カレーライス」。とはいえ、ものすごく丁寧に作りこんでいる。

 目に見える大きめの具はビーフとじゃがいもだけだが、多種のスパイスはもちろん、リンゴやタマネギ等が細かく刻まれたものが入っていて、一口食べると、やさしいコクとやわらかい辛さが伝わってくる。なんだか、学校から帰って親が作ってくれたカレーを食べたときと同じような、すごくほっとする気持ちになれる。

 記事の編集 takapu : 23:45 | コメント (5) | トラックバック (0)

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