カフェの食事のランチ記事

2006年11月13日

東銀座・鳴神 ミニ大阪寿司と胡麻うどん(980円)

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 晴海通りから入る、歌舞伎座を左に見る道は、シチューの銀の塔や、あばれまんじゅう定食の樹庵、サンドイッチがパワフルな喫茶アメリカン等、マガジンハウスのある交差点まで、その長さは短いながらも、色々なお店が集積しているエリアである。

 そんなエリアにあって、この道では珍しく白い壁が目立つのがこのお店。ここは和カフェながらにして、大阪寿司と胡麻うどんをしっかりと楽しめるということで、こちらの方から紹介してもらったお店。

 店内に入って、SEIKOの温かみがある掛け時計が近くにある、カウンターの一席に座ると、赤が鮮やかなカフェとしてのグランドメニューとランチメニューが運ばれてきた。

 ランチタイムでも、宇治茶や7132という釜入り茶、そしてこれらを使ったスイーツや、紀州南高梅と数種類の砂糖を使った自家製梅ジュース等が書かれた、グランドメニューの商品も注文できるとのことだったが、ランチメニューからお茶と並ぶ名物である、大阪寿司と北海道産の胡麻うどんのセットを注文。

 更にグランドメニューを読み込んで、メニューの中に「これは食べたい」というお菓子を見つけたタイミングで、大阪寿司と胡麻うどんが運ばれてきた。

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 まず、胡麻うどんが運ばれてきた時に、「おぅ!」と口走ってしまった。それほどまでに見た目の印象が強く残るうどんであった。

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 まずは、これをつゆに浸さずに食べると、ものすごく滑らかな口当たりから、噛んだ瞬間のずっしりした固さへの変化。かなりメリハリが利いた作りになっている。

 そして、つゆに浸して食べると、辛くもあり少し甘さをも感じるつゆの味と、うどんの食感の変化が一体化し、不思議な旨さに変わる。正直、うどんを食べつくしてしまうのでは、という勢いになりそうだったが、ここで大阪寿司を食べる。

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 大阪寿司は、鯖、海老、穴子、そして太巻。脂と旨みと〆加減のバランスが印象的な鯖、海老の食感とシャリのコントラスト、少し甘めの穴子、そしてボリュームも旨みも十二分な太巻。シャリの酢が強くなく、ほんわりと柔らかく効いているので、個々の具の旨みをしっかりと感じることができる。

 また、印象的だったのが、箸休めとしてお皿に盛られたお茶の葉の佃煮。ゴマのコクと最後にじわっとあふれ出すお茶の葉のわずかな苦味。この組み合わせが、大阪寿司とのコントラストになっている。

 うどんを食べて、大阪寿司を食べて、うどんを食べてという単純な動きの後には、白玉が運ばれてきた。

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 あんがしっかりと甘いので、中途半端な印象を与えないことに好感。

 よく考えると、北海道と大阪の組み合わせという料理構成は珍しい。どちら北海道の味・大阪の味として確立されているからだ。しかし、このお店のようにお互いを補いつつ長所を発揮させる、単なる寄せ集めではない、地方料理のコーディネート力というのは、今後の飲食店におけるメニュー開発に求められる、大きな要素の一つかもしれない。

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2006年11月03日

淵野辺・コメダ珈琲店 シロノワール他(1,890円)

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 中部地方には、200店舗を越えるという膨大な店舗網を持つ、コメダ珈琲店という喫茶店がある。

 このお店、実は神奈川にもフランチャイズ方式によって、数店舗出店しているのだが、名古屋を中心とした喫茶店文化を広めるためにか、11月3日に合わせて、国道16号線沿いに「相模原相生店」を開店した。

 駐車場は約20台程度あり、時間帯ゆえにか意外にも行列もなく、すんなりと店内に入ることができた。喫煙席と禁煙席が完全に分かれており、友人と一緒に禁煙席に座って注文したのは、このお店の代名詞シロノワール、そしてハンバーガーとクリームコーヒー、そしてコーヒーシェイクの4点。

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 ロードサイドに展開する比較的大型な喫茶店ということで、内装やら雰囲気やらには、あまり期待をしていなかったのだが、木の香り広がる店内は、意外に落ち着いた雰囲気となっていた。そんな中でメニューを見ながら待っていると、注文した品が次々と運ばれてきた。

・シロノワール
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 まず、見た目に豪快なシロノワールは、直径約15センチのデニッシュの上に、これでもかとソフトクリームが盛られたもの。で、見た目のインパクトだけではなく、味にもかなりのインパクト。一番驚いたのが、デニッシュが予想以上に熱く、これが素早くソフトクリームを溶かすことで、デニッシュの下部にソフトクリームがたっぷりと染みこむことである。そして、グシュっとした食感から、ソフトクリームの甘さがじんわりと広がるという具合。

 染みこんだソフトクリームの味を含めて、デニッシュの味そのものが、思った以上にしっかりしているので、最初はソフトクリームが染みこんだデニッシュの味、次に塊のままで食べるソフトクリームの甘み、そしていつの間にかその二つが一体になっているという展開となる。また、メイプルシロップを注ぐと、更に香りとコクが増すので、これも欠かせないところ。

・ハンバーガー
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 こちらはパンの大きさと表面のサックリした食感が印象的。中身はハンバーグと卵、そしてレタスとソース。パティがうんぬんというものではなく、ジャンクさも漂う一品なのだが、なぜか笑って許せてしまうようなオーラも出している。

・コーヒーシェイク
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 コーヒーシェイクは直径約7センチ、高さ約12センチのすごい容器に入って運ばれる。正直、これだけでお腹一杯になるシロモノなのだが、その味は単調なものではなく、溶けた部分と溶けない部分の不思議な融和感と、いやおうないボリュームが楽しい。

 また、写真を撮り忘れてしまったのだが、クリームコーヒーは高さ約15センチのグラスに入った、ガムシロ入りかガムシロ抜きかが選べる、冷たいアメリカンコーヒーの上に、シロノワールのクリームが乗ったもの。
 
 自分はガム抜きで注文したのだが、これはガム入りを選んで、甘いコーヒーと甘いクリームの、とことん甘いもの同士の組み合わせを楽しむものだと実感。

 こんなに豪快なアイテムばかりを食べた後に感じたのが、ここはモーニングを含めて「喫茶店を楽しむ」ということを、思い切り実践できるお店だということ。単純に「甘くて豪快なものが食べたい」。そんな気持ちが一番似合う。

 ところで、

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 このキャラクターの名前がわからないのが悩ましい…

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2006年10月27日

赤羽橋・macchinesti(マキネスティ) ルーベンサンドイッチと“Thai Iced Coffee”(1,450円)

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 東麻布商店会の入口、「全国美容コンクール優勝・ビューティよし」の向かいにあるカフェ。12時を少し回ったところでこのお店を見つけて、さっそく店内に入ると、次から次へとお客さんが入ってきた。

 店頭からレジまで一直線にできる導線の右側には、ドリンクメニューが書かれた大きな板があるので、並びながらドリンクを決めることができるのはうれしいところ。

 さて、自分の注文の番になった際に、フードメニューはパストラミビーフやザワークラウトが挟まれた、ルーベンサンドイッチと決めていたのだが、迷ったのはドリンク。アイスホワイトベルベットという、聞き慣れないドリンクがあったので聞いてみたところ、ホワイトチョコものだということなので、レジにPOPとして置かれていたThai Iced coffeeを注文。 

 このお店は、2人でやっているようで、注文してから最初にドリンクを受け取って、次にサンドイッチプレートが運ばれてきた。で、運ばれてきて最初に驚いたのが、

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 この状態で運ばれてくるということ。そしてその味は、ザワークラウトの酸味が強く効いており、それなりの量が入ったパストラミビーフの味にしつこさを感じない。また、そこにチーズ濃厚なソースが入っていることで、全体にコクも加わり、それを少し甘めの黒パンが受け止めるという構図になっている。

 サイドのレタスのサラダにも、ローストアーモンドが振りかけられており、このプレートではその食感が一番強いので、メインに対する位置づけが明確になっている。

 そして、実は一番印象的だったのは、ジャガイモのサラダ。少し甘めのドレッシングに、細かく刻まれたピクルス等が効果的な食感を生み出しており、ジャガイモ本体の甘さとドレッシングの甘さが組み合わさって、濃厚な味になっている。

 ドリンクのThai Iced Coffeeは、コンデンスミルクの甘さ以上に、スパイスの刺激が印象的。かなり濃厚な味わいなのに、ゴクゴクと飲めるというバランスが、個人的な好みと一致する味となっていた。

 とはいえ、自分がこのお店で一番気に入ったのは、カフェらしく落ち着きとポップさを兼ね揃えた内装と、「ご自由にお使いください」と、入口にカラフルなブランケットが置かれていたことだった。

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2006年10月20日

京橋・静香 ドライカレー(650円)

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 以前に行った京橋の鮨店「京すし」の隣にある、外観の素朴さからも、昭和な空気を漂わせている喫茶店。店内に入ると、かなりの奥行きと壁一面に貼られた鏡の効果で、妙に奥行きのある店に見える。

 ところで、このお店に入った理由は、店頭にあった「オムライス」の文字に目が入ったから。

 なので、入ってすぐにこれを注文しようとしたのだが、壁に貼られていた約30種類の「軽食事メニュー」を見ているうちに、オムライスのことは頭から抜けてしまい、目玉ピラフとドライカレーの二択となり、結局は後者を注文。

 おそらく、家族で切り盛りしているのであろうか、厨房に1人、ホールに2人(息子さんらしき人は厨房もホールも兼ねている)という陣営で、かなり大勢の注文をこなすので、待つことしばし長めの約15分。目の前に運ばれてきたドライカレーは…

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 色々な意味で、お店のイメージをそのまま表したドライカレーだった。

 タマネギとピーマンが大きめに切られている一方、豚肉は少し顔をのぞかせる程度というバランスになっており、一口食べると、まさにそれは「家で作るドライカレー」。そして、見た目よりもカレー粉の辛さが効いた味。野菜の食感が強く味わえると同時に、不思議な素朴さも味わえる。

 いわゆる「喫茶店のランチ」という意味では、品数も豊富なので界隈の方にとっては、使い勝手がいいお店だと思う。ちなみに、夜はスナックとして営業している模様。

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2006年09月09日

上野・「藝祭」、愛玉子、カヤバコーヒーをめぐる「ひる・たびさんぽ」

 例えば、ラーメンやうどん、あるいはナゴヤめしだったり、沖縄料理だったり。「○○を食べに、△△へ行こう」という旅が定番化して、もう何年も経つ。でも、○○なんて決めずに、フラフラとただ漠然にするちょっとした遠出だって、いきなり予期せぬ食べ物や飲み物とかに遭遇することがあって、結構面白かったりする。

 自分は神奈川県相模原の人なので、勤め先エリアの周辺か、小田急線沿いしか知らなかったりするのだが、自分にとっては、まだまだ知らない東京、あるいはもっと遠いエリアもあって、そんなエリアが、この日記を御覧いただいている皆様にとっては、実は近所だったなんてこともある。

 色々なエリアで食べることができるランチを目当てに、歩いたり電車に乗ったり車に乗って遊んでみるのが、「ひる・たびさんぽ」です。


続きはこちらです。

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