その他のランチ記事

2006年11月16日

麻布十番・スーリヤ スペシャルランチ(1,200円)

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 六本木通りから少し奥に入った東麻布の住宅街には、カレータウン的にカレーを出してくれるお店が、点在している。

 日替わりでメニューを変えているお店の3種の豆カレーにしようか、外観から昭和な雰囲気をかもし出すお店のチキンカレーにしようか、迷った中で選んだのは、非常にベタな選択ながらも、有名処であるこのお店。

 店内に入り、厨房の横にある席に座ってメニューを確認して、カレーが2種類選べるスペシャルランチを、マトンカレーとベジタブルカレーの組み合わせで注文。

 最初に運ばれてきたサラダのまろやかなドレッシングで、口の中を辛い味付けに敏感な状態にしてから、待つこと約7分、大きなプレートが運ばれてきた。

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 やはり、真っ先に目が向くのは、約30センチ近くはあろうかという大きなナン。まず、カレーをつけずに食べると、表ふんわり中ムチムチ、そして釜に張り付いていた面が、パリっと香ばしく焼かれていたので、軽さをも感じさせる。

 次に2種類のカレー、まずはマトンカレーに浸して食べると、ゆるくトロみがついたソースの旨みと、ナンのコクが組み合わさった濃厚な味に、スパイスの刺激が覆いかぶさってくる。マトンの食感としては部位によっての変化があり、ぷるっとした食感に当たると妙にうれしくなる。

 次にベジタブルカレー。こちらはスパイスの組み合わせよりも、野菜の味がカレーソースの味によって、
上手く引き出されている点が印象的。カリフラワーやジャガイモ、ナス、インゲンが…と思っていると、いきなり辛口の刺激が。

 そういえば、どちらのカレーも「辛め」で注文していたことを忘れており、安心して食べていると、口の中には野菜の旨みをはるかに凌駕するスパイスの強さが。マトンよりベースがマイルドな分、刺激は強い。
  
 ライスとナンの使い分けについては、完全に好みの問題。ナンのボリュームに対して、ライスのほうが
サブ的な位置づけ。ただ、どちらのカレーもスパイス感を強めにしたこともあって、個人的にはナン向けという印象。

 おかずもの二品については、ナンの上にある「パコダ」はナスの天麩羅。衣に入ったカレー粉が油っこさを消して、ナスのボリューム感に食べやすさを加えた味となっている。 また、どちらのカレーに浸しても、互いにとってのプラスα的なものにもなる。

 タンドーリチキンはしっかりとした肉の味、そして色イメージどおりに濃厚なスパイスの刺激。脂の旨みではなく肉本来の旨みがしっかり組み合わさっている。サイド的なメニューっぽさもあるのだが、この味はメイン級である。

 そして最後は、デザートの「キール」とおぼしきものの、ココナッツミルクのまったりなめらかな食感から広がる甘さで、スパイスの刺激をやさしく緩和して締める。ランチセットとしてかなり上手く構成されているという印象のプレートだった。

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2006年11月10日

神谷町・nirvanam(ニルヴァナム) カレーブッフェ(1,100円)

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 神谷町交差点から、御成門駅方面に向かって歩くと、とあるビルにデイリーヤマザキの看板と共に、インド料理店の看板を見ることができる。早速入ろうと思ったが、ビルの外側には入口がなく、普通のオフィスビルの入口から入り、階段を登って店舗のある2階へと向かう。

 店内に入ると、温かみのある店内の照明と、大通り沿いに面した窓から射し込む日差しが、明るさの諧調を作り出していた。本当は窓側の席に座りたかったのだが、あいにく席が埋まっていたので、唯一空いていた一番窓から遠い席に座って、注文したのはカレーブッフェ。

 金属製のお盆の上に、直径約8センチのターリー(カレーを入れる容器)を2つ乗せて、ブッフェスペースを見回す…カレーが5種類、チキンロースト、サフランライス、パン、サラダ、ドーナツ、デザートが置かれている…どれを選ぶか迷う…迷った末に、全種類食べることに。

・時計周りに12時の位置から「サンバール」、チキンロースト、サフランライス、「ケララポラタ」、チキンカレー
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 さて、このお店は、北インド料理店ではなく南インド料理店。その代表とも呼べるサンバールとは、キマメ(樹豆)と色々な野菜を煮込んだスープ。野菜とココナッツミルクの甘さやコクが順々に広がるその展開は、いわゆるカレーとはかなり違う味。辛さの印象よりも、味の深さに対する印象が強い。

 チキンカレーは、かなりマイルドな味わいに加えて、香草の刺激がしっかりと加わることで、メリハリのある味になっている。前者が飲みやすいカレー的料理なという位置づけなのに対して、こちらはイメージ通りのカレーといったところか。

 チキンローストは、スパイシーかつジューシーな一品。カレーがマイルドかつサラサラした味なのに対して、こちらはがっつりとした立体感とボリューム感を、与えてくれる。

 これらを食べる際に組み合わせる主食は、サフランライスとケララポラタという、オーナーの出身地である南インドのケララ州のパン。金属製のお盆にカレーをかけると、かなりすごいことになりそうだったので、スープカレーのように、サフランライスをスプーンに盛って、浸して食べる。

 一方、ケララポルタはナンよりも薄く、チャパティ的なもの。カレーをつけずに食べると、しっかりと粉のコクと、わずかにほんのりした甘さも感じる。これをカレーに浸すと、じんわりと染みこんでパンの旨さとカレーの旨さ。両方を感じるマッチングとなる。

・左が野菜カレー、右がジャガイモと豆のカレー
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 野菜カレーは、口に入れた際に強い香草感を感じ、ここからにんじんや玉ねぎといった野菜の甘さが広がり、口の中で味が入れ替わっていくというもの。そして、ジャガイモと豆のカレーは、今までのサラサラなカレーとはうって変わり、ゴロゴロと大ぶりなジャガイモと豆が、たっぷりと入ったもの。液体によるソフトな味わいから、しっかりと噛むことにより、具の旨みとスパイスが旨みが広がるというもの。

・手前から「バダー」、マトンカレー、サンバール
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 バダーとは、ウラッド豆という豆を使ったドーナツ。さっくりとした揚げ面の食感とフェンネルの刺激から、ホコホコとした生地の食感になるという、変わった一品。ところで、このバダーはタミルナド州という州の料理。サンバールとの相性がいいということで、隣同士に置いてあるのだが、これを浸して食べると、ケララポルタとはまったく違って、豆のコクによってサンバールに足りない部分を補う組み合わせだと実感できる。

 マトンカレーは、インドで一番辛い料理を食べる州だという、アンドラ州バージョンのもの。恐る恐る食べてみると、予想以上に辛さは抑え目で、むしろマトンのクニュクニュとした食感が心地よく、肉のボリュームと辛さのバランスが理想的。

・セモリナ粉が入ったコンデンスミルク
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 デザートは、セモリナの粒が入ったコンデンスミルク。やさしい甘みが複雑なスパイスによる刺激や味を、丸くしてくれる。

 ターリーを使いまわさなければならないとか、ドリンクがブッフェなのに別料金という部分もあるのだが、あくまでも、南インド料理を食べに来るお店であって、日本で当たり前のブッフェシステムを食べに来る店ではない。

 そんな些細な問題が気にならなくなるほどに、魅力的な南インド料理を選ぶ楽しみ、そして味わう楽しみがここにはある。

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2006年11月01日

町田・「えぼし」町田小田急店 しこ鰯青唐弁当(525円)

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 朝、いきなり携帯電話が故障してしまったので、やむなく町田駅前のソフトバンクへ向かい、修理に出した後、茅ヶ崎に本店を構える居酒屋「えぼし」が、町田小田急に出店している惣菜店にて、このお弁当を購入。

 しこ鰯は、いわゆるカタクチイワシ。このから揚げの上に、刻んだ韮と青唐辛子を醤油に漬けたものがまぶされ、更にご飯の上には韓国海苔が乗せられている。

 お弁当の大きさとしてはそれほど大きくないものの、いわしの量は結構あるので、一尾一口をゆっくりと噛んで満腹にしようと思って食べると、いわしの旨みが噛むごとにじわっと広がってきて、唐辛子の刺激と醤油の味によって、「濃辛」的になっているニラと一体になる。

 韓国海苔の塩気がもう少し強いと、更に膨らみのある味になると思ったが、お弁当的に考えると上々の味である。

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2006年10月27日

赤羽橋・macchinesti(マキネスティ) ルーベンサンドイッチと“Thai Iced Coffee”(1,450円)

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 東麻布商店会の入口、「全国美容コンクール優勝・ビューティよし」の向かいにあるカフェ。12時を少し回ったところでこのお店を見つけて、さっそく店内に入ると、次から次へとお客さんが入ってきた。

 店頭からレジまで一直線にできる導線の右側には、ドリンクメニューが書かれた大きな板があるので、並びながらドリンクを決めることができるのはうれしいところ。

 さて、自分の注文の番になった際に、フードメニューはパストラミビーフやザワークラウトが挟まれた、ルーベンサンドイッチと決めていたのだが、迷ったのはドリンク。アイスホワイトベルベットという、聞き慣れないドリンクがあったので聞いてみたところ、ホワイトチョコものだということなので、レジにPOPとして置かれていたThai Iced coffeeを注文。 

 このお店は、2人でやっているようで、注文してから最初にドリンクを受け取って、次にサンドイッチプレートが運ばれてきた。で、運ばれてきて最初に驚いたのが、

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 この状態で運ばれてくるということ。そしてその味は、ザワークラウトの酸味が強く効いており、それなりの量が入ったパストラミビーフの味にしつこさを感じない。また、そこにチーズ濃厚なソースが入っていることで、全体にコクも加わり、それを少し甘めの黒パンが受け止めるという構図になっている。

 サイドのレタスのサラダにも、ローストアーモンドが振りかけられており、このプレートではその食感が一番強いので、メインに対する位置づけが明確になっている。

 そして、実は一番印象的だったのは、ジャガイモのサラダ。少し甘めのドレッシングに、細かく刻まれたピクルス等が効果的な食感を生み出しており、ジャガイモ本体の甘さとドレッシングの甘さが組み合わさって、濃厚な味になっている。

 ドリンクのThai Iced Coffeeは、コンデンスミルクの甘さ以上に、スパイスの刺激が印象的。かなり濃厚な味わいなのに、ゴクゴクと飲めるというバランスが、個人的な好みと一致する味となっていた。

 とはいえ、自分がこのお店で一番気に入ったのは、カフェらしく落ち着きとポップさを兼ね揃えた内装と、「ご自由にお使いください」と、入口にカラフルなブランケットが置かれていたことだった。

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2006年08月07日

麻布十番・Naniwaya Cafe 氷ラムネと浪花家ロール(1,050円)

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 日本で初めて鯛焼きを世に送り、「およげ!たいやき君」のモデル店ともなった浪花家総本店が、改装工事に入ったために、現在は麻布十番温泉の目の前で展開しているカフェの店頭で、鯛焼きを焼いている。目印にしてもあまりにダイナミックな鯛の姿が印象的。

 さて、このカフェのランチメニューには、稲庭うどんを使ったカッペリーニなるメニューがあったにもかかわらず、甘味処のカフェということで、カキ氷と浪花家ロールを注文。

 まずは、注文から6分程度でカキ氷が運ばれてきたのだが、

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 商品名に偽りなしといった具合に、ラムネとカキ氷である。

 とはいえ、カキ氷の上にはガムシロップが注がれており、単純にそれだけ食べても、甘さが印象的なガムシロップ氷という、妙な商品となる。そして、そこにラムネを注ぐことで、炭酸による甘さの緩和が生じて、食べやすい濃度のカキ氷となる。

 率直に言ってしまうと、砂糖水に炭酸入り砂糖水を加えただけとも言えるのだが、甘さの作り方と濃度が異なるだけで、商品になるということに感心。ただ、ラムネを注ぐときにはビー玉で詰まってしまうので、テーブル周辺は微妙に汚れてしまうが…

 そんな具合にカキ氷を食べていると、浪花家ロールが運ばれてきた。

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 和三盆を使ったロールケーキに、浪花家の鯛焼きに入るあんこが乗ったものなのだが、その厚さは約7cm!

 いい意味で見た目ギャップがあり、しっとりとしたスポンジはフォークでスッと滑らかに切ることができ、口に入れるとやわらかな口当たりと上品な甘さ。ここに、あんこの重厚な甘みが加わるのだが、甘いもの同士の足し算なのに、思いのほかさっぱりもしている。

 一口に甘いものとはいえ、その作り方やゴールによって、舌に感じる印象がまったく異なるということを改めて感じたことが大きい。ちなみに名物の鯛焼き・一つ150円は、店頭にてテイクアウト可能。

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2005年05月02日 23:58 六本木・釣りふぐ亭 他
2004年10月25日 12:39 塩むすび
2004年09月24日 13:30 自宅でグリーンカレー
2004年07月09日 13:32 今日は非外食
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