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2006年06月02日

青森出張シリーズその2 〜六ヶ所村・だるまや だるまやそば(1,050円)と「幻の焼酎・六趣」について〜

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 出張二日目のお昼は「トヨタフローリテック」という、トヨタとハクサンという種苗の輸入商社とが共同で設立した会社の近くにあるお店へ。このお店の隣にコンビニがあるものの、周辺には飲食店がなくドライブイン的な要素も持ったお店となっている。なので、駐車場のスペースが大きいのだが、昼時間だったこともあってか結構な台数で埋まっている。

 店内に入って見本やメニューを見て注文したのが、なぜかヒレカツ重よりも価格設定が高くなっていただるまやそば。

 注文して10分ぐらい待って運ばれてきたのがこの一品。そばが入った大きな器に、アワビ、ウニ、めかぶ、イカ、トロロ、ホタテ、エビフライ、キュウリ、納豆、ノリと、豊富な具が入っている。

 見る限り、竹の器につゆを注いで、つけそばとして食べるのかと思いきや、同行の方曰く「おつゆをね、バーッとかけたら、具を混ぜて一気に食べるのが旨いんだよ!」と、勢いよく言われたので、それにしたがって食べる。すると、全体に行き渡った納豆やウニの濃さと、キュウリやめかぶ、イカといったアクセントに効果的な具の食感が勢いよく、そばの弾力と共に口に広がる。

 また、個人的に特筆に感じたのがホタテ。熱を通したものなので、見た目にはスーパーで売っているサラダ用のものと同じなのだが、そこは地のもの、貝柱の食感がやわらかく味も甘さが抜けていない。また、アワビもぎゅにゅっとした食感から、しっかりとした味わいをそばに加えている。

 「そばの粉の味がうんぬんで、ダシがあーだこーだ」と、頭で食べるものではないのだが、これだけの具が入っていることを考えれば、ヒレカツ重よりも価格設定が高くなっていることに納得してしまう。

 さて、この日は幻の焼酎と言われる、「六趣」という焼酎の醸造工房を見学させていただく機会に恵まれた。

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 元々、六趣は六ヶ所村の地場産業の一環として、六ヶ所村原産長芋を原料として作られている焼酎なのだが、実は六ヶ所村に工房がなく、宮崎県の黒木本店という工房に委託して製造を行っていた。

 しかし、「地元の原材料による地元のための焼酎なのだから」ということで、平成17年から「むつ小川原工業開発地区」という工業地域に工房を建設し、稼動を開始したのが今年の4月なので、まだ完成したての工房である。

 今回案内してくれたこの工房の社長は、元々青森県庁の方だったのだが「やはり、最後まで」ということで、結局はこの工房の社長となってしまった方。この話を聞いただけでもこの焼酎に対する思いを感じる。

 ところで、この焼酎には貯蔵期間が短い「レギュラー」と、3年間貯蔵の「スペシャル」の二種類がある。4月に工房が稼動開始となったので、まだいずれの種類についても、メイドイン六ヶ所村の焼酎は存在しないのだが、10月ごろにはレギュラーが販売され、スペシャルも3年後の販売を目標として、製造されている。

 今後、生産設備の増設も行うことで年間の最大生産量として、レギュラーは2万本から6万本に、スペシャルは1200本から8千本に予定しているとのことなので、どちらも入手しやすいものとなる模様。

 とはいえ、工房の社長曰くは「それでも、あまり県外に出荷されないかもしれない」とのこと。実は、今回の出張の拠点となった、「野辺地」という駅の近くにある酒屋でも、この焼酎が置かれてなかったのである。ただ、基本的に県内向けの焼酎ということなので、生産量が増えることで、地酒が観光の目的という方にとって一番避けたい、「地元の焼酎が地元なのに売ってない」という状況は避けられそうである。

 ちなみに、焼酎といえば水が生命線であるのだが、現在使われている宮崎の水から、水が変わることで生じうる味の変化について訪ねた所、「まったく心配ない」とのこと。自分は体質的に酒をほとんど受け付けないのだが、こういった背景を知ることで、今から幻の味に会うことが楽しみになった。

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カテゴリー : [ うどん・そば|ひるグッド|その他 ]  記事の編集 takapu : 2006年06月02日 23:15

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コメント

 【12階の焼酎飲みさま】

 六趣を現地以外で入手する方法ですが…うーん…今は難しいようです。ただ、将来はネット販売もという話はしていたのですが。

投稿者 takapu : 2006年06月07日 06:30

出張おつかれさまです。
六趣、こちらでは入手できないのですか?

投稿者 12階の焼酎飲み : 2006年06月06日 14:31

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