店内に入ると左斜め奥で、製麺機から次々と打ち出される麺が釜に投入されてから、茹で上がったものを丼に入れるまでの行程を見ることができる。この流れが実にテンポいいものなので、並んでいても飽きることがない。

　さて、注文方法は黄色いメニューから種類と玉数を指定して、お店の人に伝えるというもの。

　１玉が約１２５グラムぐらいなので、２玉にしようとも思ったのだが、２軒行くことになっているので、「釜玉の小」という掛け声で注文。ちなみに、説明書によると小は１玉で、大は２玉。３玉以上のときの注文が気になる。

　で、このお店は個々の注文に対応するのではなく、一定量の玉数注文を受けた時点で、製麺〜丼への投入までの行程が行われるので、しばし待ってから茹でたてに卵が絡まった釜玉が渡される。そして、隣にある「とっぴん具」コーナーへ。

　天麩羅が１０種類ぐらいあり、すだちやマヨネーズも置いてある。ただ、後ろの行列がすごいので迷う時間がなく、一番近くにあった「にぎり天」という、きんぴらごぼうの具が練りこまれた天麩羅を、丼に乗せてお会計。これで２５０円というのがすごい。

　お会計のあとは、だしをかけるスペースでだしをかける。釜玉には指定の「つけだし」というのがあり、これを少量かける。ただ…

　このかわいい顔したつけだし、覚えている限りボトルの大きさは約１．５リットル。とにかくでかい。なので、慎重にかけないと中身の重みで、ドバっと一気に丼に入ってしまう可能性が高い。今回は半分以上が空のボトルだったので無事にかけることができた。

　そして、「さくら広場」という飲食スペースに行ったのだが…

　まるでスーパー銭湯のような光景。そして、席に座ってようやく食べることに。

　一本目が口に入ってからは、とにかく滑らかにつるつると入っていく。卵の効果があってこそなのだが、うどんそのものも自分のイメージより固さはなく食べやすい。むしろ、つるつると入るためのハリがしっかりと前に出ていることに好感。

　つけだしの味も、うどんと卵の組み合わせを邪魔するものではなく、互いの関係を高める土台となっており、かけすぎ注意というのも納得がいく味でもある。

　にぎり天は、ボリュームも旨みも抜群。ごぼうやにんじんの具が、やわらかなうどんに対して効果的なアクセントとなっている。

　同行いただいた方に聞いたところ、「人気店は、まず飲食スペースを広げる。次にお土産屋さんを作る」という讃岐うどん屋さんの展開があるとのこと。他のお店についての情報がない時点で聞いた話ではあるが、さすが人気店という印象を受けた。

　ちなみに、なぜか売っているソフトクリームについては、セルフサービスで失敗者続出だったという光景が印象的。こんな色々な経験を得て２軒目に向かうことに。

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