« 香川・山越うどん 釜玉(小)と「にぎり天」(250円) | メイン | 虎ノ門・一枚皿 カルボナーラ(850円) »

2006年05月11日

香川・宮武うどん 「ひやあつ」と天麩羅2種(450円)

06-05-11-8.JPG

 山越うどんの次に向かったのは、このお店。周りの風景を見る限りは、山越のように大きな駐車場はなく、店そのものも田畑のエリアにポツンとたたずんでいるという具合。

 店内に入ると、左手に厨房があり、右手に天麩羅が入ったケースが置かれている。そしてテーブル席と座敷席という組み合わせ。山越のさくら広場とは正反対の作りである。

06-05-11-10.JPG

 ここのうどんの種類は5種類。東京でも見かける「あつあつ」「あつひや」「ひやあつ」「ひやひや」という文字を見ると、なぜか安心する。ということで、ひやあつの小を注文。で、セルフではなく店員さんが席まで運んできてくれるので、一旦席に行き、荷物を置いてから天麩羅を取りに行く。
 
06-05-11-11.JPG

 天麩羅は3つの箱に分かれており、ベーシックなものから、丸・赤・白天といったもの、売り切れていたものの、筍の天麩羅もあった。で、2つ選んで席に戻ると、うどんが運ばれてきた。

06-05-11-12.JPG

06-05-11-13.JPG

 早速、うどんを一口食べると、自分が「食べたい」とイメージしていたうどん像と、全てが一致する味。うどんのコシもハリも固さもあって、とにかく力強い。また、ダシもしっかりと濃厚なのに飲みやすさに溢れた味。山越と比べてとにかく噛んで噛んで噛んでこそという味。卵がない分、うどんそのものの味が伝わってくるのはこちら。

 天麩羅は手前がゲソで奥がコンブ。どちらも皿からはみ出るほどの豪快なもの。ゲソは衣が分厚く最初の一口目は衣だけという部分もあったのだが、長いゲソが2本入っており、弾力に溢れたものとなっている。

 そして、コンブは初めての食感。長いコンブが1枚ではなく3枚ぐらい重なって入っているので、噛むとガリュガリュという音と共に旨みが広がる。個人的には、衣が衣なので、コンブのほうが組み合わせとしては好き。

 また、驚いたのがテーブルの上にある地元のしょうが。自分が知っているしょうがの味と違って、一回りスケールが大きい味。それゆえにうどんや天麩羅の食べやすさが増すのと同時に、味の流れがいい意味で複雑になる。
 
 2軒回って改めて思ったのが、東京での讃岐うどんは、一種のイベントとしての食事であるということ。自分もそうなのだが、持っている讃岐うどんに対するイメージと期待値があって、それに一致する店を旨いとしている。

 一方、香川ではうどんがあることが当然であり、数百年前から根付き発展し文化となり、全国に広まっていった。今回、その起点で食べるということが、文化を知る上でいかに重要かを、改めて知ることとなった。

--------------

 いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。ご支援がてらに人気blogランキングも、ぜひご覧ください。

カテゴリー : [ うどん・そば|ひるベスト|その他 ]  記事の編集 takapu : 2006年05月11日 23:30

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://takapu0214.main.jp/mov/mt-tb.cgi/931

このリストは、次のエントリーを参照しています: 香川・宮武うどん 「ひやあつ」と天麩羅2種(450円):

» UDON from *〓アスタリスク〓
8月26日、「UDON」 がついに公開されました 1週間編集部 UDON オフィシャルガイド 試験がなければ観に行きたい映画の一つです 実は昨年の夏、讃岐うどんを一つの目的に据えたツーリング一人旅を敢行し、数軒巡って食して来ました それから讃岐うど... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年09月11日 13:36

コメント

 【kasachuさま】

 こちらこそごぶさたしております。

 コメントを拝見させていただく限り、2店ともフェイバリットなお店のようですね。

 個人的には「こんな讃岐うどんが食べたい」というイメージと、実物のイメージが一致した宮武が好みでした。やはり、食べているときに、トントンと包丁で麺を切っている音がしたのが、うれしかったです。

 山越は、「うどんテーマパーク」にいるような感じで、若干の違和感を感じてしまいました。あと、「ダシ」版のうどんではなかったので、ダシをしっかり飲むことができなかったのが、心残りです。

 高松の駅前には、讃岐うどんと同じダシを使ったラーメンの店があったりするようなので、これからも勉強したい食べ物ですね。

 【うにくりさま】

 とにかく、美味しいです。一玉があっという間になくなってしまい、てんぷらを食べる時間のほうが長かったぐらいです。やはり、地元で食べると色々な要素が入り混じって、さらに美味しいですね。

 ちなみに、香川県ではコンビニへの案内看板が、「ここから1キロ先、ファミリーマート」という具合に、距離の概念がこちらと異なっていたことも報告いたします。

投稿者 takapu : 2006年05月14日 00:37

めちゃくちゃ、美味しそうですね♪
写真から麺のコシ・弾力が伺えるようです@@

投稿者 うにくり : 2006年05月13日 20:00

takapuさん、こんにちは^^)
御無沙汰しております。
m(_ _)m

o(≧ロ≦)o アイヤー!
本場の「山越」と「宮武」じゃないですかぁ〜。
私の中では甲乙つけがたいですが、両者とも日本一じゃないかと思う"讃岐うどん"です。
しいて言うなら"出汁"は「山越」、"麺"は「宮武」と言ったところでしょうか。
今晩のレポ楽しみにしてます♪

投稿者 kasachu : 2006年05月13日 19:59

コメントしてください




保存しますか?