カレーのランチ記事

2006年11月23日

センター北・Azure カキフライスープカレー(1,300円)

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 とある目的のために、横浜市営地下鉄「センター北」という駅から、徒歩で20分ぐらいのところにあるスープカレー屋さんにたどり着く。

 で、前々日に激辛メニューを食べたので、中一日でスープカレーというのもどうかと思ったのだが、店頭に飾られていたメニュー板の、「カキフライスープカレー」という文字に引き込まれて入店。

 店内で受け取ったメニューをじっくり見ているうちに、チャーシュースープカレーや、納豆を使ったスープカレーといったものも気になりだしたが、初志貫徹でカキフライカレーを、20段階の辛さから選べる辛さを4にして注文。

 店内にあった大型のテレビで放映されていた、「BS世界の競馬」を見ながら待っていると、カキフライの香ばしい香りと共に、カレーが運ばれてきた。

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 大量の素揚げされた野菜と、大粒のカキフライによる立体的な盛り付けが印象的。まずはスープを飲むと、鶏肉や野菜によるダシ感よりも、後味をスッキリと感じさせるスパイスの味と、このスパイスが絡んだ大量の玉ねぎみじん切りによる、重厚な味が広がる。

 次に、7センチクラスのカキフライを食べると、衣に染みたスープの味とカキのコクが一体になって、更に濃厚な味に。スープの味と衣の組み合わせが、後味スッキリなスパイスによって上手く調和されている。

 素揚げの野菜は、レンコン、カボチャ、インゲン、ナス、ジャガイモ、ニンジン、ピーマン。一品料理化できるぐらいのボリュームがあり、用意されているナイフで切りながら、スープに浸しつつ食べるという具合。

 まるで砂浜に棒を立てて山崩しをするような感覚で、野菜を食べてカキフライを食べて、そしてライスを浸して食べる。「4」で注文した辛さも気にならず、背中に大量の汗をかくことなく食べる。

 で、終盤にさしかかってみると、スープの量が見た目より多くなく、食べているうちにスパイスがたっぷり絡んだ、玉ねぎのみじん切りが多く残ることに気づく。それを考えると、純粋にスープカレーというよりは、ソース版のカレーとスープカレーの中間点的なものなのかもしれない。

 そんなスープカレーを食べた後に向かった、とある目的というのは…
 
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 カレー屋さんの隣にある、こんな謎めいた名前のお店で、チーズケーキを買うことであった。

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 また、24日は休暇をいただいております。よろしくお願いします。

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2006年11月16日

麻布十番・スーリヤ スペシャルランチ(1,200円)

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 六本木通りから少し奥に入った東麻布の住宅街には、カレータウン的にカレーを出してくれるお店が、点在している。

 日替わりでメニューを変えているお店の3種の豆カレーにしようか、外観から昭和な雰囲気をかもし出すお店のチキンカレーにしようか、迷った中で選んだのは、非常にベタな選択ながらも、有名処であるこのお店。

 店内に入り、厨房の横にある席に座ってメニューを確認して、カレーが2種類選べるスペシャルランチを、マトンカレーとベジタブルカレーの組み合わせで注文。

 最初に運ばれてきたサラダのまろやかなドレッシングで、口の中を辛い味付けに敏感な状態にしてから、待つこと約7分、大きなプレートが運ばれてきた。

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 やはり、真っ先に目が向くのは、約30センチ近くはあろうかという大きなナン。まず、カレーをつけずに食べると、表ふんわり中ムチムチ、そして釜に張り付いていた面が、パリっと香ばしく焼かれていたので、軽さをも感じさせる。

 次に2種類のカレー、まずはマトンカレーに浸して食べると、ゆるくトロみがついたソースの旨みと、ナンのコクが組み合わさった濃厚な味に、スパイスの刺激が覆いかぶさってくる。マトンの食感としては部位によっての変化があり、ぷるっとした食感に当たると妙にうれしくなる。

 次にベジタブルカレー。こちらはスパイスの組み合わせよりも、野菜の味がカレーソースの味によって、
上手く引き出されている点が印象的。カリフラワーやジャガイモ、ナス、インゲンが…と思っていると、いきなり辛口の刺激が。

 そういえば、どちらのカレーも「辛め」で注文していたことを忘れており、安心して食べていると、口の中には野菜の旨みをはるかに凌駕するスパイスの強さが。マトンよりベースがマイルドな分、刺激は強い。
  
 ライスとナンの使い分けについては、完全に好みの問題。ナンのボリュームに対して、ライスのほうが
サブ的な位置づけ。ただ、どちらのカレーもスパイス感を強めにしたこともあって、個人的にはナン向けという印象。

 おかずもの二品については、ナンの上にある「パコダ」はナスの天麩羅。衣に入ったカレー粉が油っこさを消して、ナスのボリューム感に食べやすさを加えた味となっている。 また、どちらのカレーに浸しても、互いにとってのプラスα的なものにもなる。

 タンドーリチキンはしっかりとした肉の味、そして色イメージどおりに濃厚なスパイスの刺激。脂の旨みではなく肉本来の旨みがしっかり組み合わさっている。サイド的なメニューっぽさもあるのだが、この味はメイン級である。

 そして最後は、デザートの「キール」とおぼしきものの、ココナッツミルクのまったりなめらかな食感から広がる甘さで、スパイスの刺激をやさしく緩和して締める。ランチセットとしてかなり上手く構成されているという印象のプレートだった。

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2006年11月10日

神谷町・nirvanam(ニルヴァナム) カレーブッフェ(1,100円)

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 神谷町交差点から、御成門駅方面に向かって歩くと、とあるビルにデイリーヤマザキの看板と共に、インド料理店の看板を見ることができる。早速入ろうと思ったが、ビルの外側には入口がなく、普通のオフィスビルの入口から入り、階段を登って店舗のある2階へと向かう。

 店内に入ると、温かみのある店内の照明と、大通り沿いに面した窓から射し込む日差しが、明るさの諧調を作り出していた。本当は窓側の席に座りたかったのだが、あいにく席が埋まっていたので、唯一空いていた一番窓から遠い席に座って、注文したのはカレーブッフェ。

 金属製のお盆の上に、直径約8センチのターリー(カレーを入れる容器)を2つ乗せて、ブッフェスペースを見回す…カレーが5種類、チキンロースト、サフランライス、パン、サラダ、ドーナツ、デザートが置かれている…どれを選ぶか迷う…迷った末に、全種類食べることに。

・時計周りに12時の位置から「サンバール」、チキンロースト、サフランライス、「ケララポラタ」、チキンカレー
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 さて、このお店は、北インド料理店ではなく南インド料理店。その代表とも呼べるサンバールとは、キマメ(樹豆)と色々な野菜を煮込んだスープ。野菜とココナッツミルクの甘さやコクが順々に広がるその展開は、いわゆるカレーとはかなり違う味。辛さの印象よりも、味の深さに対する印象が強い。

 チキンカレーは、かなりマイルドな味わいに加えて、香草の刺激がしっかりと加わることで、メリハリのある味になっている。前者が飲みやすいカレー的料理なという位置づけなのに対して、こちらはイメージ通りのカレーといったところか。

 チキンローストは、スパイシーかつジューシーな一品。カレーがマイルドかつサラサラした味なのに対して、こちらはがっつりとした立体感とボリューム感を、与えてくれる。

 これらを食べる際に組み合わせる主食は、サフランライスとケララポラタという、オーナーの出身地である南インドのケララ州のパン。金属製のお盆にカレーをかけると、かなりすごいことになりそうだったので、スープカレーのように、サフランライスをスプーンに盛って、浸して食べる。

 一方、ケララポルタはナンよりも薄く、チャパティ的なもの。カレーをつけずに食べると、しっかりと粉のコクと、わずかにほんのりした甘さも感じる。これをカレーに浸すと、じんわりと染みこんでパンの旨さとカレーの旨さ。両方を感じるマッチングとなる。

・左が野菜カレー、右がジャガイモと豆のカレー
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 野菜カレーは、口に入れた際に強い香草感を感じ、ここからにんじんや玉ねぎといった野菜の甘さが広がり、口の中で味が入れ替わっていくというもの。そして、ジャガイモと豆のカレーは、今までのサラサラなカレーとはうって変わり、ゴロゴロと大ぶりなジャガイモと豆が、たっぷりと入ったもの。液体によるソフトな味わいから、しっかりと噛むことにより、具の旨みとスパイスが旨みが広がるというもの。

・手前から「バダー」、マトンカレー、サンバール
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 バダーとは、ウラッド豆という豆を使ったドーナツ。さっくりとした揚げ面の食感とフェンネルの刺激から、ホコホコとした生地の食感になるという、変わった一品。ところで、このバダーはタミルナド州という州の料理。サンバールとの相性がいいということで、隣同士に置いてあるのだが、これを浸して食べると、ケララポルタとはまったく違って、豆のコクによってサンバールに足りない部分を補う組み合わせだと実感できる。

 マトンカレーは、インドで一番辛い料理を食べる州だという、アンドラ州バージョンのもの。恐る恐る食べてみると、予想以上に辛さは抑え目で、むしろマトンのクニュクニュとした食感が心地よく、肉のボリュームと辛さのバランスが理想的。

・セモリナ粉が入ったコンデンスミルク
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 デザートは、セモリナの粒が入ったコンデンスミルク。やさしい甘みが複雑なスパイスによる刺激や味を、丸くしてくれる。

 ターリーを使いまわさなければならないとか、ドリンクがブッフェなのに別料金という部分もあるのだが、あくまでも、南インド料理を食べに来るお店であって、日本で当たり前のブッフェシステムを食べに来る店ではない。

 そんな些細な問題が気にならなくなるほどに、魅力的な南インド料理を選ぶ楽しみ、そして味わう楽しみがここにはある。

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2006年10月24日

新橋・カリカル新日石ビル店 インドカレー(カツ付き・930円)

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 「カレーは薬膳食です」と謳っていることで御馴染み、新橋駅にあるカリカルの新日石ビル店へ。

 ここは自販機で買う食券制となっているのだが、ハヤシライスやチキンカレー、インドカレーといったメニューが書かれたボタンが無数にあった中で、押したボタンはインドカレーのカツ付きというもの。

 店内に入り、長方形のようで実は台形になっているテーブル席に着き、食券をおねえさまに渡して待つこと5分、広く敷き詰められたライスとカツが乗ったお皿、そしてソースが入ったポットが運ばれてきた。

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 ポットの中に入っているのは、チキン、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、そしてマッシュルーム。これらが、たっぷり入ったスープ系のカレーである。ちなみに、ここのカレーは、新橋駅の本店で作っているものを、こちらに持って来ている模様。

 さて、その辛さはやわらかく、そしてじんわりと広がるものではなく、立ち上がりが早く、口の中での広がりも早い、スピード感に溢れたもの。とはいえ、単純に辛いだけではなく、スープとしてもしっかりとしたコクと、たっぷりのスパイスによる味によって楽しませてくれる。

 具については、マッシュルームの食感が量もあって一番前に出ているのだが、ジャガイモのクシャクシャとした独特な食感が印象的。また、チキンもパサツキがなく、噛むとしっかりと味が広がる。

 こんなカレーと交互に食べるカツは、やや小さめのトンカツ。カレーがスピード感を持った味なのに対して、こちらはあくまでもボリューム役なので、いわゆる小麦粉がしっかり入ったカレーとの組み合わせとは違って、一体感ではなく対照的な個々の味を楽しむという位置づけ。

 とはいえ、一体感を得るとどんな味になるのかも気になるところ。そこで、ポットの中にカツを入れて、しばらく置いてから食べると、衣にしっかりとカレーソースが染み渡り、ガブっと食べると、ソースと肉の味が一緒に広がる。カツのクセが抜けることもあって、個人的にはこの食べ方が、このカレーを一番楽しめるのではと思った。

 食後、しばらく身体が温まったままだったのだが、これこそがこのお店のコンセプト。ちなみに、同じようにコンセプトを体感された方がこちらにも。

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2006年10月06日

銀座・Dozen Roses 手作り欧風カレーとオードブルのセット(2,625円)

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 「お昼に生牡蠣が食べられる店」というのは、カキタベニストとして永遠のテーマの一つである。で、以前このお店にうかがった際に、この方から聞いた「昼のオードブルは生牡蠣のはず…」という話を思い出して、早速向かうことに。

続きはこちらです。

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カレーに関する、これ以前の記事はこちら。

2004年03月08日 13:37 中栄 合がけ(600円)