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2006年08月12日
茅ヶ崎・MOKICHI FOODS GARDEN 昼のアラカルトメニュー
茅ヶ崎駅から10分ぐらい歩いたところに、湘南ビールという地ビールを製造している、「熊沢酒造」という会社が展開しているお店がある。
このお店、実は戦前から続いた木造の精麦工場を改装したもの。なので、当時の外観や機械をそのままデザインとして活かした作りとなっており、内装も木の家具を中心に据えることで、温かみを持っている一方、地元のアーティストによる芸術作品を配置することで、温かい空気に上手に作用するアクセントが機能し、全ての調和によって心地よい空間が作られている。
さて、今日注文したのは、友人とシェアすべくピザとパスタを一品ずつ。店内を眺めていると、まったく飽きることがない空間なので、待ち時間を苦にすることがない。そして、店内の大きな石釜でしっかりと焼かれたピザから運ばれてきた。
・スパーダゴルゴンゾーラ(1,800円)
これは、カジキマグロとゴルゴンゾーラのピッツア。この2つの材料よりも、センターに彩られたフレッシュなミニトマトの存在感が強い。そして、アツアツの一枚を食べると、このミニトマトがものすごくジューシー!
これが生地やチーズの重厚な味を、非常に上手く緩和させつつ、自らの甘みによって更に膨らませている。また、カジキマグロも旨みをしっかりと発揮しているのだが、熱が通ったマグロならではの少しパサつきを持った食感が、全体に対するアクセントとして機能している。
ところで、このお店でビールを注文すると…
おつまみとしてホップがついてくる。
で、試しにホップをピザの上に少し撒いて食べてみたところ、この相性がすばらしかった。具を別にするとピザの食感というのは、パリパリとした皮が一番強い食感になるのだが、ここにホップの香ばしい歯ごたえを加えることで、一段と味の幅が広がる。当然ながら、ホップの味もチーズのコクと違ったコクを加えてくれる。
そんな具合に、ピザを食べ終えたころに、パスタが運ばれてきた。
・白魚とアスパラのリングイネ 唐辛子とからすみ風味(1,050円)
オイルベースのソースに大きめの白魚と、アスパラ、そして細かく刻まれたからすみが盛られ、その上に唐辛子が鎮座するという、食欲を駆り立てるビジュアルを持った一品。
ニンニクがふんだんに使われたオイルと、理想的なアルデンテで茹で上げられたリングイネの土台が、力強く安定しているので、白魚やからすみの塩味、アスパラガスの強い食感、そして味を締めくくる唐辛子の辛さが、勢いよく展開していく。
このスピード感ある味の展開が印象的なのに加えて、このパスタで一番の凄さを感じたところは、味が濃い・強いもの同士なのに、しっかりとバランスが取れているということ。洋服で言うところの同系色コーディネートに近いのではと個人的に思う。
ここまできたら、当初は食べる予定になかったデザートも注文。
・MOKICHI Sweetsのデザート盛り合わせ(860円)
オレンジのシフォンケーキ・生クリーム添え、ニューヨークチーズケーキ、そしてココナツミルクのパンナコッタの3品。
シフォンケーキには、カラメルシロップがまぶされた生クリームが添えられている。驚きは、そのケーキの食感。軽さの中にしっかりと軸を感じさせる食感が申し分なし。そして、オレンジピールの甘酸っぱさが、ケーキのやさしい甘さと上手く対比となっており、そこに苦味も効いた生クリームが加わることで、深い味になっている。
ニューヨークチーズケーキは、土台のココアビスケットによるタルトのホロ苦さと、豊富なボリューム感を持つチーズのバランスが秀逸。大きさ以上の満足感を得ることができる。
そして、パンナコッタは濃厚なココナツミルクの味わいに、ベリーのソースによる酸味によって、力強さに繊細な味が加わっている。また、ババロア的な食感も心地よい一品となっている。ちなみに、ここのデザートは、このお店に併設されているベーカリー・スイーツショップが作っているもので、パンナコッタ以外はテイクアウトも可能となっている。
駅から歩いてお店の外観が見えてから、食事の会計を済ませた後で、ベーカリー・スイーツショップで買い物して帰る一連の流れは、今までになかった充実感。自分の住む神奈川に、こんなにいい店があるということを誇れるお店である。もちろん、他県の方にも自信をもってオススメしたいお店である。
ちなみに平日にはお得なランチセットも用意されているとのこと。とにかく、至れり尽くせりなお店としか言えない。
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カテゴリー : [ イタリアン|ひるベスト|神奈川県内 ] 記事の編集 takapu : 2006年08月12日 23:30
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コメント
【のむのむさま】
あ…なるほど。私には縁遠いプレイです(笑)。
そうなんです、確かに似ております。ただ、香川店のほうが、
地下やら2Fやらがあって、立体的な造りなんですよね。
個人的には、dancyuに掲載されてしまった香川店よりも、
こちらのほうが使い勝手がいいのではと思います。
投稿者 takapu : 2006年08月14日 22:55
なるほど、MOKICHIは2店あるんですね。
店前の雰囲気が違うので、あれ?と思ったんですが、
いつも、すでに飲んだ状態でお店に入るものですから(苦笑)。
店内の雰囲気はよく似てます。
そうそう、香川駅のほうは単線なんですよねぇ。
茅ヶ崎のお店にも、一度行ってみたいと思います。
投稿者 のむのむ : 2006年08月14日 13:01
【のむのむさま】
MOKICHIの前に食べるお昼が、非常に気になる今日この頃ですが(笑)、
私はチーム下戸長として、ピザかパスタを専門に食べています。逆に、私は次回はソーセージを試すことにいたします。
で、下戸でもここのホップは好きです。210円払って購入したりもします。
ぜひ、年に数回は足を運んでいただきたいところです(笑)。
ででで、香川駅のモキチと茅ヶ崎駅のモキチについては、下のももパパさまへのコメントを、ご確認いただければ幸いです。
投稿者 takapu : 2006年08月13日 21:48
【ももパパさま】
いえいえ、旨いもの好きのチーム下戸にとって、ここは神奈川支部です(笑)。
で、のむのむ様からいただいたコメントにも、「最寄りが香川のお店」について記載があるのですが、
実は、MOKICHIのイタリアンは2店舗ありまして、JR相模線の香川駅から徒歩5分のお店は、
"MOKICHI TRATTORIA"という、別のお店なのです(ぐるなびにも2店とも登録されています)。
私がMOKICHIの空間を知ったのも、こちらのお店なのです。そして、その際にJR茅ヶ崎徒歩10分のこのお店の存在を知り、
「これは行かねば」のスイッチが入ったのです。JR香川駅のある相模線は単線なので、時間がかかりますし…(苦笑)
投稿者 takapu : 2006年08月13日 21:42
【romyさま】
あ、丁度お昼の時間だったのですね。失礼いたしました(笑)。
このお店、住宅街にあるのですが、このお店だけ軸が違うのではというぐらいに、
心地よい時間が流れています。
でも、見る限りは地元のお客さんが多く、おじちゃん達が湘南ビールと旨い料理で、
優雅な時間を過ごしていたり、子供連れの家族が、家庭の手作り料理とは違うけれど、
同じような安らぎを持った料理を食べています。
こういう姿を見ると、空間と美味しい物の関係を再発見してしまいます。とにかく、いいお店ですよ。
投稿者 takapu : 2006年08月13日 21:31
こんばんは。
ここは、数年間毎年1度だけですが訪ねています。
この店に来る前にお昼を食べてくるので、この店で頂くのは、ビールとソーセージの盛り合わせばかりですが、
他のも気になっていたので、今回記事にして頂いてうれしいです。
おつまみのホップは、飲兵衛としては大変うれしいのですが、
こういう頂き方もあったのかとびっくりです。
来年はこれを課題に伺いたいと思います。
>ももパパさん
香川駅5分はほぼ正しいですよ。(香川駅経由民)
投稿者 のむのむ : 2006年08月13日 19:21
ここは、「チーム下戸」よりも「チーム飲兵衛」の縄張りでしょう(笑)
東京のむのむさんが記事を書いてから、気になっていました。
グルナビには相模線香川駅から徒歩5分となっていましたけど。
投稿者 ももパパ : 2006年08月13日 15:35
さすが湘南、趣のあるいい店がありますね〜
古い工場の雰囲気とおつまみホップがぐぐっとササりました。
この店、知っておくと使えそうですね。
茅ヶ崎方面に行ったときはぜひ、行ってみたいです。
おなかすいた・・・お昼ごはんはパスタにしようっと。
投稿者 romy : 2006年08月13日 12:48