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2006年06月23日
赤坂・L'arcobaleno パスタ4種を食べる歓送会
職場の方が、来月から育児休業に入ることになり、歓送会をお昼に行うことに。で、どうしてもお連れしたかったこのお店へ男性1、女性3の計4人で向かい、4種類のパスタを注文。で、このうち一つはどうしても食べたかったので、無理言って数日前に予約したものである。
今日のパンは、定番のフォカッチャやレーズンブレッドのほかに、ディナータイム用に作られるオリーブオイルを練りこんだパン(写真左側のパン)も、たまたま提供していただいたのだが、一口大にちぎると豊富なオイルの香りが広がって食欲が増す。オイルをつけて食べても、同じ味が重なることでのしつこさはなく、香りとしてのオイルの役割と、味としてのオイルの役割が一体となる。
そして、注文したパスタが次々と運ばれてきた。
・BOSCO(ボスコ)
150グラムのパスタに、100グラムの豚ばら肉のローストが加わったもの。ここのお店の場合は、パン→サラダとスープ→パスタという流れが基本形なのだが、このメニューに限ってはパスタのボリュームが尋常じゃないので、サラダとスープはつかない。ただ、この店のパスタをがっつり食べたいという方には、文句なしにうってつけのメニューである。
味はドライフルーツによって、いい具合の甘みを感じるパスタソースと、重厚な豚の相性が非常によく、ここに加わるローストされた松の実が、ボリュームから生じかねない単調感を防ぐ意味でも、味に香ばしさを加える意味でも効果的。
で、実は自分は料理の香りでお腹一杯になることも多いのだが、このメニューに関しては不思議とお腹に入ってしまう。おそらく、パスタの茹で加減がよく、最後までクタクタにならないことが、そうさせているのではないかと思う。
・マグロのコンフィと春キャベツ・オイルソースのスパゲッティ
実は、この店に来るとどうしてもトマトベースのパスタばかりを食べてしまっているので、オイルソースものは初めてである。さっそく、シェアして食べると、このお店のオイルに対する気持ちが伝わってくる。複雑な理屈を抜きにして旨い。最後にピリ辛が加わっているのも含めて、食べやすい作りとなっており、マグロのコンフィもパサ感が皆無なので、しっかりとした味わいになっている。
また、春キャベツもシャキシャキした食感とほんのりした甘みを十二分に持っており、シンプルな作りの中に食感のアクセントを加えている。そして、上のボスコもそうなのだが、パスタが少し冷めてもアルデンテを保っているというのが、うれしいところ。
・宮崎地鶏のトマト煮込み生クリーム和え
このお店には、日替わりで毎日限定20食ものメニューがあり、前日の「スズキのカレー風味グラタン」なるメニューが気になっていたのだが、この日はパスタもの。ゴーヤのアラビアータと迷ったのだが、茹でる前のパスタの現物を見て、これを選択。ブシアーチェ(名前が違うかもしれません)なる、板状になった生地をねじったパスタを使ったものである。
で、シェアして食べると、ペンネと違って、ソースが絡んでいるところと絡んでいないところが、あえて均一になっていないところに面白味を感じた。感覚的には、ソースを食べるために、こんな形状のパスタがあるという印象。
ソースそのもの味はそれほど濃いものではないのだが、生クリームやチーズのコクが効果的に生かされており、それがパスタの不思議な食感と一体になると、「あー!なるほど…」という感じになる。また、地鶏の旨みが前面に出すぎてなく、ある種フラットな味になっていることが、パスタの特徴もしっかりと伝わってくる作りになっている要素となっている。
・スカンピ海老とマンゴーのタリオリーニ
これが、お店に無理言って数日前に予約したメニューである。で、このページに掲載されているものなのだが、ここに書かれている「数日前に予約」の趣旨は、「夜のメニューとして数日前に予約を」ということで、昼には作らないらしい。ただ、7月からは夜のグランドメニューに掲載されるとのこと。
さて、見た目に鮮やかかつ清涼感に溢れるこのパスタ、パスタ本体はオイルベースとなっており、そこにトマトベースのソースを絡めて食べるのだが、このソースが少し甘めに設定されているので、位置づけとしては、デザートパスタとなる。とはいえ、マンゴーやアボカドのコクに、フルーツトマトの酸味を持った甘みが加わることで、端に甘さ一辺倒の味ではなく、しっかりした土台を兼ねそろえた一品となっている。そして、そこに加わるキャビアとエビの味のインパクトは、見た目以上に大きい。
こんな具合に、怒涛の展開で4種類のパスタを食べ終えて、コーヒーと紅茶を飲みつつ余韻に浸る。色々な意味で贅沢な歓送会となったのだが、主役以上に自分が楽しんでしまったのではというのが、ある種悩ましい…
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カテゴリー : [ イタリアン|赤坂|ひるベスト ] 記事の編集 takapu : 2006年06月23日 23:55
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