« 赤坂・宵の口 鳥竜田揚げのお弁当(1,200円) | メイン | 銀座・響 日替わり膳(1,000円) »

2005年12月08日

虎ノ門・逢坂 天ぷら定食(1,300円)

05-12-08-1.JPG

 キッコーマンが入っている興和西新橋ビルの、裏の路地にある天麩羅屋さん。カウンター9席とテーブル4席という規模のお店なので、店内には行列ができており、最初は店内の椅子に座って待つことができなかったのだが、店の方がスツールを出してくれたので、壁に飾られた切子ガラスを見ながらしばし待つ。

 そして、自分の番になりカウンターに座って天ぷら定食を注文。まず、お茶やお新香、酢の物そして天つゆが、お盆によってカウンターに運ばれてきた。

05-12-08-2.JPG

 このお店、天ぷらを揚げる職人さんは一人しかいない。よって、この職人さんが誰の天ぷらを揚げているかは、前に並んでいたお客さんに出されたかどうかを見ないと判らない。

 …と、最初の天ぷらが揚がる頃に「ご飯!」と合図を送って、ご飯と味噌汁が運ばれてくる。そして、程なく最初の天ぷらがカウンターにある小さな盆に乗せられた。

05-12-08-3.JPG
 
 まず、天つゆやカウンターに備え付けられている塩をつけずに食べると、綿実油と太白胡麻油で揚げられた、衣の軽い食感によって旨みが引き出された海老の甘さが口の中に広がる。この揚げ加減が絶妙で、海老全体には火が通っていない状態で出される。

 次に、パキスタンの岩塩を削り取った塩をつけると、甘みを含みつつ鋭さを持った塩が、海老の味を一層引き立てる。天つゆも、しつこさがなく大根おろしも辛味を持っていないので、全体としては濃厚になるのにもかかわらずしつこさとは無縁に食べることができる。

 そして、海老を食べているうちに、テンポよく次々と揚がっていく。

05-12-08-4.JPG

 キスは口に入れて少し噛むと、じんわりと口の奥に甘さが広がる。これも衣の軽快さが旨さを引き出している。穴子は身がものすごく厚いというものではないのだが濃厚な味。ししとうもここまでの展開に対して、いいアクセントとなっている。そして、再び海老が出されるので、塩と天つゆで食べる。

 こうして天ぷらを食べている間に、最初に出されたご飯やきゅうりとワカメの酢の物等を食べるのだが、味噌汁のダシがものすごく濃厚。かつおぶしと昆布だけで取ったダシなのに、味噌の味よりもダシの味のほうが印象強くなるのは驚き。

 そして、さつまいもとかき揚げ。

05-12-08-5.JPG

 さつまいもは少しこげた部分がいい意味での苦味となり、これもまた噛んでいるうちにじんわりと甘みが広がる。当然、パサパサ感は皆無。かき揚げは小海老とホタテがメインのもので、ここまで軽さと具材の甘みが両立しているかき揚げは初めて。

 食後、しばらくしても胃がもたれるという感覚は皆無。これがこの天ぷらのすごいところかもしれない。

---------------

 この日記はblogランキングに登録しております。気が向きましたらこちらのバナー→banner_02.gifをクリックして、投票してください。

カテゴリー : [ 揚げ物|ひるベスト|虎ノ門 ]  記事の編集 takapu : 2005年12月08日 21:38

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://takapu0214.main.jp/mov/mt-tb.cgi/749

このリストは、次のエントリーを参照しています: 虎ノ門・逢坂 天ぷら定食(1,300円):

» virtual roulette from virtual roulette
たまに来ますのでよろしくお願いします。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年10月14日 00:32

コメント

 【うにくりさま】

 席数が小さいのと、カウンターが揚げる職人さんを囲むようなL字型なので、
衣をつけたり、エビをまっすぐにしたりという一連の流れも堪能できます。
やはり、料理ができるまでを見ることができるお店は、楽しいものですね。

 あと、やはり揚げ物は揚げ油ですよ(笑)。

投稿者 takapu : 2005年12月10日 01:37

いい感じのお店ですね^^
天ぷら美味しそう!!
きちんと、その場で揚げてくれるのがいいですね^^
これは、行列出来ても仕方ないですね。。。

投稿者 うにくり : 2005年12月09日 23:44

コメントしてください




保存しますか?